リゴレット・パラフレーズ(リスト)

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<曲名>
リゴレット・パラフレーズ(リスト)
 
ぼくは「パラフレーズ」という言葉をこの曲で覚えたので、「ある曲の他楽器(この場合はピアノ)のための編曲」という意味だと思っていましたが(それは正しいのですが)、今、検索してみると別に音楽用語とは限らず「言葉の言い換え」という意味もあるそうです(むしろそっちが本道か)。
 
このパラフレーズは曲名の通り、ヴェルディ(1813~1901)の歌劇「リゴレット」から借用した主題をもとに、同時代人のフランツ・リスト(1811~1886)がピアノのヴィルトゥオーゾ・ピースとして編曲したもの。「リゴレット」と言えば「女心の歌」という第3幕のアリアが有名ですが、このパラフレーズの主題の原曲はそれではなく、同じく第3幕の四重唱「美しい恋の乙女よ」だそうです。もちろん、知らない
 
<演奏>
ウラディミール・ド・パハマン(自動ピアノ)
http://www.dal-segno.com/DSPRCD0017.html (冒頭のみ試聴できます)
 
ヴェルディやリストよりも下の世代だけど同時代の名ピアニスト、ウラディミール・ド・パハマン(1848~1933)の演奏に悶絶。なんて柔らかく軽やかでオシャレなリゴレット!キラキラ輝く右手の装飾があまりにも素敵で、目眩を覚えます。これがサロンで弾かれていたとしても何の違和感もない。
 
この曲はパハマンのオハコだったようで、レコードを3回録音(1909年、1911年、1916年)、さらに晩年(1925年)の演奏が自動ピアノに記録されていることを以前にポンちゃんさんに教えていただきました。この演奏はその自動ピアノのための紙ロールを現代のテクノロジーで再生したものです。久々に聴いて、ポンちゃんさん復刻の1911年録音と合わせて今日10回目くらいのエンドレス状態です。
 
この自動ピアノのCD、ぜひほしい
(←持ってないのに紹介する人)
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世紀の競演!13人によるピアノ・コンサートライヴ

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<アルバムタイトル>
世紀の競演!13人によるピアノ・コンサートライヴ
13 Pianos Live in Concert
【1974年12月9日収録(於/ロンドン・ロイヤル・フェスティバル・ホール)、TELEFUNKEN】
 
世界的なピアニストが一堂に会するガラ・コンサートと言えば、アルゲリッチ、キーシン、プレトニョフ等々が参加したスイスのヴェルビエ音楽祭を想起する方が多いでしょう、間違いない。今から40年も前にInternational Piano Archivesという、音楽史に埋もれたピアノ作品の楽譜を収集している団体が活動資金を得るためにおこなったこのイベントは、もはや20世紀のピアノ演奏史に埋もれています。
 
<収録曲>
1)英国国歌
2)トルコ行進曲(ベートーヴェン/ブラックフォード編曲)
3)タンゴ(アルベニス/ゴドフスキ編曲)
4)ピアノ協奏曲第5番~トッカータ(サン=サーンス/作曲者自身による編曲)
5)「ミクロコスモス」~ブルガリア舞曲第1、2、5、6番(バルトーク)
6)「3つの夜想曲」~祭り(ドビュッシー/ラヴェル編曲)
7)トルコ戦争曲(ティロ・メデク)
8)ピアノ協奏曲第1番~第2楽章(ショパン/バラキレフ編曲)
9)ユモレスク(シチェドリン)
10)三葉の曲(ヴィルヘルム・フリードリヒ・エルンスト・バッハ)
11)ヴィクトル・ボルゲの挨拶
12)ウィーン舞曲第1番(イグナツ・フリードマン)
 
<演奏>
ジョン・リル(1、2、7)
ジャンヌ=マリー・ダルレ(2、4)
バリント・ヴァジョニ(2、6)
ギャリック・オールソン(2、8、10)
ラドゥ・ルプー(2、9)
アリシア・デ・ラローチャ(2、10)
ジーナ・バッカウアー(2、10)
ホルヘ・ボレット(2)
シューラ・チェルカスキー(3)
スティーヴン・ビショップ=コヴァセヴィチ(5)
タマーシュ・ヴァーシャーリ(6)
ジョン・オグドン(7)
ヴィクトル・ボルゲ(11、12)
 
ぼくが名前も知らなかった人について補足すると、ジョン・リルは1970年のチャイコフスキー・コンクール第1位、バリント・ヴァジョニ(当盤ではヴァーゾニと記載)はハンガリーのリスト音楽院でドホナーニとコダーイに師事したピアニスト、そしてヴィクトル・ボルゲはこのコンサートの主宰者で、なんとピアニスト兼コメディアンとして欧米で有名な人らしい。
 
先ず、ベートーヴェンの「トルコ行進曲」がすごい。ピアノ8台も異常ですが、最初はわりと原曲に忠実な(?)アレンジで弾き通して拍手喝采。しかしここで終わりでなく、原調を留めない即興演奏が始まる!レコードで聴いたときはみんなテキトーに弾いているのかと思いましたが、楽譜を見ながら弾いていますね
 
さらにユーモアが効いているのは、かの大バッハの孫、W・F・E・バッハ(1759~1845)の「三葉の曲(Das Dreyblatt)」。W・F・E・バッハ先生(オールソン)が2人のかわいい女子生徒(ラローチャ&バッカウアー)と「両手に花」状態でピアノ1台の6手連弾を披露するのですが、真ん中に座る先生のパートは右手が最高音域、左手が最低音域で書かれているので、左右のお嬢様を抱き寄せて弾かざるを得ない!これは決してセクハラではないのです、やむを得ないのです。この曲、本当にこのように書かれているらしい。誰ですか?楽譜を探してピアノサークルで演奏しようと企んでいるのは…
 
トルコ行進曲 https://www.youtube.com/watch?v=NeUovGDZoj0 (4分28秒)
三葉の曲 https://www.youtube.com/watch?v=HNjJYxsPrXU (5分30秒)

ピアノ協奏曲第17番(モーツァルト)

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<曲名>
ピアノ協奏曲第17番ト長調K453~第1楽章(モーツァルト)
 
これまでにもあちこちで書いてきたことですが、小学4年(1984年)の夏休みに音楽感想文を書く宿題が出て、父の薦めで聴いたモーツァルトのピアノ協奏曲第17番がぼくの人生最初の1曲でした。
 
父は音楽好きですが、レコードを積極的に買うタイプではなく、親切な音楽好きの知人がせっせとダビングしてくれたというカセットテープが数十本あって、それを繰り返し聴いていました。ほとんどモーツァルトで、中でもピアノ協奏曲は曲ごとに演奏者が異なり、カサドシュ、ハスキル、ブレンデル、アシュケナージなど、その親切な方が吟味して選定されたことが窺えるラインナップでした。
 
ぼくが聴いた17番もその中の1曲。それ以前にも父はこの曲を繰り返し聴いていたはずですが、子どもには空気みたいなもので、まったく意識しませんでした。ピアノのレッスンで先生から与えられた曲は別として、ぼくの人生で音楽と正対したのはこのときが初めてだったと思います。それがペライアの演奏だったんだな、と確認したのは何年もたってからのこと。
 
ぼくが17番を気に入ると、父は楽譜を買ってきて、子どもなりに(テキトーに)弾いて遊んだりもしました。その楽譜はもう手元にないけど、この曲が自分にとって記念すべき曲という事実は変わらず、今でも自分の骨にまで刻まれている感覚があります。
 
それから四半世紀以上も過ぎて、某店の100円コーナーでこの曲の楽譜付きレコードを発見!出版社は違うけど、父が買ってきたのと同じくオーケストラパートをピアノに編曲した4手用の楽譜です。迷わず買ったことは言うまでもありません。
 
さらに、この演奏も珍品。なんとMMO(Music Minus One)、つまりソロパートを欠くカラオケ演奏です。かつて、なりきりソリストだった小学生にこのレコードを進呈したらどんなに喜んだことだろう!この夢の音楽を仕上げる最後の1ピースは君だったのだ。序奏が終わって間髪を入れずソロが入ってくるべきところも無音(2分26秒~)、もちろんカデンツァも無音(10分49秒~)。指揮者とオーケストラの皆さんが1分以上もし~んと静まり返っているからと言って、これは決してジョン・ケージの「4分33秒」ではないのである。間違いない!

ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番の短縮版

誰でも一度くらいは、好きな音楽をカセットテープにダビングして女の子にあげたことがあるでしょう。中学生のときにバッハのチェンバロ協奏曲を選んだ少年は、高校生になるとラフマニノフを選ぶようになっていた。
 
<曲名>
ピアノ協奏曲第2番ハ短調(ラフマニノフ)
 
映画「七年目の浮気」(※1)で、妻子もちの男がマリリン・モンロー扮する美女にこの曲を聴かせたことは、当時まだ知らない。少年は純粋な気持ちでラフマニノフを選んだが、一つ、問題があった。それは3つの楽章を合わせて30分を超える「長さ」!各楽章に必殺の名旋律があるから、どれか1楽章のみというわけにはいかない。そこで少年が重宝していた演奏がこちら。
 
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<アルバムタイトル>
Classics of the Silver Screen(邦題:クラシック・オン・ムービー)
 
<演奏>
ウィリアム・トリット(ピアノ)、エリック・カンゼル指揮シンシナティ・ポップス・オーケストラ
【1990年録音、TELARC】
http://www.amazon.co.jp/dp/B000UVARS4
(試聴できません。裏ジャケの画像に収録曲目と映画名の記載があります)
 
アメリカのシンシナティ交響楽団を母体とするポップス・オーケストラの演奏で、いろんな映画に使われたクラシックを集めたアルバム。ポップス・オーケストラという楽団名ですが、ポップス調ではなく、映画用のアレンジ・スコアでもなく、クラシックの原曲に沿った演奏です。
 
このアルバムに入っているラフマニノフのピアノ協奏曲第2番がたいへん便利な短縮版!いきなり第1楽章の第2主題(ピアノ・ソロ)から開始し、途中から第3楽章に飛んで、この両端楽章から数箇所をつなぎ合わせて、なんと約7分40秒。ドロドロしたところは一切なく、耳当たりの良いまろやかな演奏が女の子を酔わせます、間違いない。
 
<番組名>
NHK名曲アルバム
 
<演奏>
小山実稚恵(ピアノ)、梅田俊明指揮東京フィル
 
どんな大曲でも必ず5分間の枠に収める職人芸的な番組。この演奏も短縮版であることは間違いないですが、いったい、どの楽章のどの部分を弾いているのか。聴いたことないので分かりません(汗)今夜の「ららら♪クラシック」をご覧ください♪(追記:同番組のサイトに今夜放送された小山実稚恵さんの演奏がアップされました→ http://www.nhk.or.jp/lalala/archive.html
 
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<アルバムタイトル>
Mood Music for Listening and Relaxation 5
Melodies for Piano and Orchestra
 
<演奏>
アール・ワイルド(ピアノ)、ラッセル・スタンガー指揮ロイヤル・フィル
【1963年録音、Reader's Digest(LP)】
http://www.youtube.com/watch?v=UizfzWlc5EU (13分32秒) 世界初復刻(たぶん)
 
最近、中古レコード屋さんの100円コーナーで発見したのがこちら。≪ムードミュージックなんちゃら≫というアルバムタイトルを見たら素通りするのが通常のクラシックのヘビーリスナーの感覚ですが、自称ロマンチストの元少年が少々期待して中身を見たら、なんとアール・ワイルドのオリジナル選曲盤(コンピレーション盤ではない)!
 
このアルバムのラフマニノフも短縮版です。アール・ワイルドともあろう名人が短縮版を弾いていることにも驚きますが、のちに制作された全曲盤(ホーレンシュタイン指揮ロイヤル・フィル、1965年)とは別録音で、公式サイトの非常に丁寧につくられたディスコグラフィ(※2)にも載っていません。さて、どの楽章のどの部分をつなぎ合わせているのか。各自お聴きください♪
 
※2 アール・ワイルド日本語公式サイト(ディスコグラフィ付き) http://www.earlwild.com/jp/

ラプソディ・イン・ブルー(ガーシュウィン)

<曲名>
ラプソディ・イン・ブルー(ガーシュウィン)
 
<演奏>
(1)ジョージ・ガーシュウィン(自動ピアノ)、マイケル・ティルソン・トーマス指揮コロムビア・ジャズ・バンド
(2)ジョージ・ガーシュウィン(自動ピアノ)
(3)ジョージ・ガーシュウィン(ピアノ)、ポール・ホワイトマン楽団
(4)ジョージ・ガーシュウィン(ピアノ)、Nathaniel Shilkret指揮ポール・ホワイトマン楽団
(5)ジョージ・ガーシュウィン(ピアノ)
 
<録音>
(1)1976年録音(1925年製作のピアノロールを使用)【SONY】
(2)1993年録音(1925年&1927年製作のピアノロールを使用)【NONESUCH】
(3)1924年6月10日録音【Victor原盤/RCA】
(4)1927年4月21日録音【Victor原盤/RCA】
(5)1928年6月11日録音【Columbia原盤/NAXOS Nostalgia】
 
「ラプソディ・イン・ブルー」の自作自演を5つの録音で聴いてみます。ガーシュウィン(1898~1937)は38歳9ヶ月という若さ(今のぼくとちょうど同じ!)で亡くなったので、それなりの(古い)年代ですが、録音や自動ピアノに自作自演が残っています。
 
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≪GEORGE GERSHWIN plays RHAPSODY IN BLUE≫
ジョージ・ガーシュウィン(自動ピアノ)
マイケル・ティルソン・トーマス指揮コロムビア・ジャズ・バンド
【1976年録音(1925年製作のピアノロールを使用)、SONY】
 
ガーシュウィンが1925年に弾いたピアノロールに合わせて現代人が共演するという珍企画。録音当時(1976年)、もしガーシュウィンが存命だったとしてもまだ78歳。歴史上の音楽家というほど遠い存在ではなかったはずです。ティルソン・トーマス(1944年生まれ)はガーシュウィンが亡くなった後に生まれた世代ですが、彼のお父さんとおじいちゃんはガーシュウィン本人からピアノのレッスンを受けていたらしい。
 彼(=ティルソン・トーマス)は幼い頃から家で、ガーシュウィンのあらゆるジャンルの音楽を、まるで空気のように吸収しながら育ったという。(中略)ティルソン・トーマスはガーシュウィンを“アメリカのヨハン・シュトラウス”と信じて疑わないし、もっとも愛情を注いでいる大作曲家なのである。(出谷 啓)
自動ピアノは、ホテルのロビーとかデパートで見かける、誰もいないのに鍵盤が勝手に動いて演奏するピアノ。この幽霊みたいなピアノに生バンドが合わせるのは骨が折れる仕事だっただろうと思います。しかし!そんな苦労よりも、この演奏の最大のインパクトはスリリングなスピード感です。忙しい現代人の方は2分48秒辺りから1~2分間、聴いてみてください。オーディオが壊れたかと思うような猛烈に速いテンポ!作曲者本人のピアノロールに合わせると、こうなる。
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≪GERSHWIN plays GERSHWIN The Piano Rolls≫
ジョージ・ガーシュウィン(自動ピアノ)
【1993年録音(1925年&1927年製作のピアノロール)、NONESUCH】
 
ガーシュウィンが残したロールはあくまでピアノのソロです。ソロのまま再生して録音したのが(2)です。但し、(1)の録音では1925年製作のロールを使用していますが、(2)は前半が1927年、後半が1925年という2年の隔たりがあるロールを組み合わせています(理由は不明)。(2)は通常はピアノが休んでいる部分も含めて冒頭から最後まで弾き通しで、(1)の録音ではそれを全部使用せず、ピアノが休む部分はロールを休ませています。しかもロールの再生技術が(2)ほどの水準ではなく、こもったような音のピアノが入ったり休んだりするもんだからジャズ・バンドの鮮烈な音と無用に対比されてしまい、ちょっと居心地のわるさを感じます。ジャズ・バンドが輪郭を強調するからテンポの速さが際立つという作用もありそうです。ガーシュウィン本人はまさか半世紀後に自分のロールに合わせてバンドが共演するとは思っていなかったはずで、もしそのつもりがあれば違うテンポで弾いたかもしれません。
 
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≪HISRIC GERSHWIN RECORDINGS≫
ジョージ・ガーシュウィン(ピアノ)、ポール・ホワイトマン楽団
【1924年6月10日(旧録音)、RCA】
【1927年4月21日(再録音)、RCA】
 
(3)と(4)はピアノロールではなく、文字通り「録音」されたレコード。あちこちカットだらけの短縮版で、おそらく(3)がアコースティック録音、その3年後の(4)が電気録音だと思いますが、録音(または復刻)のクオリティはどちらも現代人にはちょっと苦しい(特に管楽器)。しかし、ポール・ホワイトマン楽団との共演で、特に(3)は初演のわずか4ヵ月後の録音。テンポは現代標準よりやや速いけど、(1)ほどショッキングとは感じません。このジャジーなノリ!これこそオリジナルです。
 
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≪GERSHWIN plays GERSHWIN≫
ジョージ・ガーシュウィン(ピアノ)
【1928年6月11日録音、NAXOS Nostalgia】
 
(5)もピアノロールではなく「録音」ですが、全曲ではなく短縮版でもなく、「アンダンテ」というタイトルで後半の「ターラーラーラーラララ♪」という部分(これじゃ分からない?
)を約2分半、弾いていて、ロールにはないニュアンスがこの録音では確かに感じられます。5つの録音でぼくが最も好きなのはこれです。全曲または短縮版ということで(1)~(4)の中から1つだけ選ぶなら、総合的には(1)のインパクトを体験しないわけにはいきません
 
ちなみに、(1)(3)(4)は通常のオーケストレーションと異なるジャズ・バンド編成の「オリジナル版」です。聴き慣れない方もいるかもしれませんが、「ラプソディ・イン・ブルー」はポール・ホワイトマン楽団のアレンジャーだったグローフェ(作曲家としても有名)によって、もともとジャズ・バンド編成でアレンジされて(第1版)、その後、現在一般的なオーケストラ編成にアレンジされました(第2版)。(1)と(3)(4)は同じジャズ・バンド編成でもちょっと違う部分があるような気がしますが、詳しいことは分かりません(←違いの分からない男)。
 
アルバムとしての魅力は、文句なしに(2)が最上位です。2~3分くらいのソングナンバーがことごとくカッコいい!これこそガーシュウィンの真骨頂(例えば(2)のアルバム1曲目→ http://www.youtube.com/watch?v=BX9MCyO6smk)。これに比べると「ラプソディ・イン・ブルー」は、彼としてはちょっと背伸びした“大曲”だったのではないかしらん。以前、同じ職場の女の子から「お部屋の片付けをするときにオススメの音楽はありませんか?」とリクエストされたときに(2)のアルバムを貸したらとても喜んでくれました。こういうのを聴くと、これまで聴き慣れたオーケストラ編成の重厚な「ラプソディ・イン・ブルー」はあんまりガーシュウィンらしくない。初演当時、25~6歳で人気絶頂の若者のピアノは、思わず体が動いてしまうような軽快さとノリの良さがなくては!
 
というわけで、(2)のアルバム(「ラプソディ・イン・ブルー」以外のソングナンバー)が今回の本命。

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Author:violin20090809
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