ピーターと狼(プロコフィエフ)/芥川比呂志

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<曲名>
ピーターと狼(プロコフィエフ)
 
<演奏>
芥川比呂志(ナレーション)
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー指揮ソヴィエト国立交響楽団【1955年録音、新世界レコード】
A面 http://www.youtube.com/watch?v=G2U8joLhtAM (13分30秒)
B面 http://www.youtube.com/watch?v=3dqV00wSCIo (13分27秒)
 
*このレコードでは作曲者名「プロコーフィエフ」、曲名「ペーターと狼」と表記されています。
 
「ピーターと狼」日本語ナレーション・シリーズ、第3回。この曲の日本語ナレーション盤は30種類以上あります(第1回参照)。芥川比呂志さんのナレーションが存在することはSL-Maniaさんから教えていただきましたが(オーマンディ指揮)、先日見つけたのは芥川比呂志さんの別演奏盤(ロジェストヴェンスキー指揮)。発売時期はオーマンディ盤が1958年11月(音楽評論家の竹内貴久雄さんによる)、ロジェストヴェンスキー盤はジャケットなどの記載内容から1957年と推定されます。
 
ちなみに、ぼくはSL-Maniaさんから教えていただくまで、芥川比呂志さんの名前も知りませんでした。調べてみると、大河ドラマ「源義経」(1966年)の頼朝役など、数多くのドラマや映画に出演した俳優だそうです。が、見たことないです
 
(参考)
芥川龍之介(1892~1927)
芥川比呂志(1920~1981) 龍之介の長男、俳優。
芥川也寸志(1925~1989) 龍之介の三男、作曲家。
 
芥川比呂志さんは穏やかな声質で、ピーターやおじいさんなど役柄によって声色や話しぶりを多少変えたりしていますが、ハメを外すことは決してなく、学校の先生が本を読み聞かせるような感じです。それにしても、彼はなぜこんな近接した時期に2つのレコードのナレーションを担当したのでしょうか。それとも、同じナレーションを2つのレコードで使い回したのでしょうか。オーマンディ盤は聴いたことないので分かりません
 どちらも未CD化と思います。
 
世界初復刻(たぶん)。
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ピーターと狼(プロコフィエフ)/池田秀一、中野慶子、楠トシエ、友竹正則、熊倉一雄、小池朝雄、トニー谷

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<曲名>
ピーターと狼(プロコフィエフ)
 
<演奏>
池田秀一(ピーター:弦楽合奏)
中野慶子(小鳥:フルート)
楠トシエ(あひる:オーボエ)
友竹正則(猫:クラリネット)
熊倉一雄(おじいさん:ファゴット)
小池朝雄(狼:ホルン)
トニー谷(狩人:ティンパニ)
山田和男(一雄)指揮日本フィルハーモニー交響楽団【1960年代、キングレコード】
 
「ピーターと狼」日本語ナレーション・シリーズ、第2回。この曲の日本語ナレーション盤は30種類以上あります(第1回参照)。登場人物をそれぞれのキャラクターに合った楽器で表すこの作品で、当盤は楽器のほか声優も一人ずつ割り当てるという採算無視の劇団バージョン!セリフで劇が進行するので、第三者的なナレーションは入りません。しかし正直に告白すると、テレビに疎いぼくは知らない人ばかりなので、調べてみました。トニー谷って、「ガチョーン」の人?と思ったら、それは谷啓でした

 
<主な経歴>(生年順)
トニー谷(1917~1987) 芸人。おそ松くんに登場するイヤミのモデルはこの人らしい。
熊倉一雄(1927~) 「ひょっこりひょうたん島」トラヒゲ(1964~69年)、「ゲゲゲの鬼太郎」主題歌(1968年)
楠トシエ(1928 ~) 「ひょっこりひょうたん島」サンデー先生(1964~69年)、CMソング多数(約1000本)
小池朝雄(1931 ~1985) 「あしたのジョー」エンディングテーマ(1970年)、「刑事コロンボ」主役の日本語吹き替え(1972年~)
友竹正則(1931~1993) バリトン歌手。「大きな栗の木の下で」(1960年代前半)、「くいしん坊!万才」3代目レポーター(1979~81年)
中野慶子(1937~) 初代うたのおねえさん。「いぬのおまわりさん」(1961年)
池田秀一(1949~) NHKテレビドラマ「次郎物語」主役(1964~66年)、「機動戦士ガンダム」シャア(1979年~)
 
「ひょっこりひょうたん島」も「刑事コロンボ」も、そういう番組があったことは知っていますが、見たことないです
 バリトン歌手の友竹正則はNHK「うたのおじさん」という番組で「大きな栗の木の下で」を初めて動作付きで歌った人だそうです。また、「いぬのおまわりさん」をヒットさせたのが中野慶子。皆が知っている歌は昔から皆が知っていたはず、と漠然と思っていましたが、そんなわけなくて、最初に広めた人がちゃんといるのでした。
 
それにしてもこれは名企画です。レコードではB面の冒頭、狼(小池朝雄)に追いかけられて必死に逃げていくあひる(楠トシエ)の可愛いアニメ声には思わず笑ってしまいます。一方、「わるい狼め!絶対に捕まえてやる!」(B面の3分02秒~)と正義に燃える心優しいピーター少年(池田秀一)は、まるでアムロ。録音当時、この少年が将来シャアになることはまだ誰も知らない。
 
おとなが聴いても子どもが聴いても楽しい、ほとんど半世紀前に録音された当盤は今も本命になり得る。また、現役第一線の俳優や声優でこの企画を再現するとしたら、どんな人選がベストか?そんな想像を楽しむのも一興です
 
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<演奏>
加藤道子(ナレーション)、山田和男指揮室内管弦楽団【1950年代、キングレコード(SP)】
 
“ヤマカズ”こと山田和男(一雄)さんは「ピーターと狼」を2回録音しており、当盤が1回目。“語り手”を務めるNHK放送劇団の加藤道子さんは第1回紅白歌合戦(1951年)の紅組司会だったそうです。沼辺信一さんによると商業レコードとしてはこれが日本初録音!以前、この歴史的録音をYouTubeにアップしてくださった方がいましたが、現在は削除された模様です
 
(参考)山田一雄ディスコグラフィ http://homepage2.nifty.com/anjing/yamakazu/disc.html

ピーターと狼(プロコフィエフ)/明石家さんま

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今日は「子どもの日」。妻と娘は二人で4泊5日の旅行中で、ぼくは留守番です
 
<曲名>
ピーターと狼(プロコフィエフ)
 
ぼくの両親は音楽好きですが、子ども(ぼく)に聴かせる意識はなかったようで、いわゆる「子ども向け」のクラシックを聴いた記憶がありません。「ピーターと狼」を初めて聴いたのは大人になってからです。ぼくにとって「ピーターと狼」の主役はピーターでも狼でもなく、小鳥でもあひるでもなく、何と言ってもナレーターです!だから、日本語版でなければならぬ。(←英検4級)
 
<演奏>
明石家さんま(ナレーション)
ズービン・メータ指揮イスラエル・フィル【1982年&1990年(※)録音、東芝EMI】
http://www.amazon.co.jp/dp/B00005GJQB(各トラックの冒頭45秒間を試聴できます)
 
関西弁の「ピーターと狼」。さんまのナレーションはアドリブだらけで、例えばアヒルの話がいつの間にか厚かましいおばさんの話になって、「知り合いのおばさんが痩せるために乗馬を始めたら馬が痩せてしもうた」(トラック4)みたいな話の脱線が当盤最大の聴きどころです。こうでなくてはさんまを起用した意味がない。IMALUちゃん(当時1歳)もこれを聴いたのでしょうか(汗)子ども向けの企画なのに、子どもに聴かせるのはなぜかちょっと躊躇する、大人向けの(?)名盤(?)なのです
 
<構成>
1)はじめに
2)ピーター、牧場に出ていく
3)小鳥とピーターは仲良し
4)あひるも牧場に出ていく
5)小鳥とあひるのふざけっこ
6)しのびよる猫
7)逃げる小鳥、どなるあひる
8)おじいさんの登場
9)やんちゃなピーター
10)ピーター、連れ戻される
11)狼、あらわる
12)木の上に逃げる猫
13)池から逃げだすあひる
14)狼、あひるを飲みこむ
15)ふるえる猫、そして小鳥
16)木のまわりで狙う狼
17)ピーターの活躍がはじまる
18)飛びまわる小鳥
19)飛びつこうとする狼
20)ワナをしかけるピーター
21)狼、ワナにかかる
22)狩人たちの到着
23)狼を狩人にひきわたす
24)パレードがはじまる
25)おじいさんはブツブツ
26)得意な小鳥とピーター
27)狼のおなかの中から…
 
<日本語版ディスコグラフィ>(ナレーターのあいうえお順)
■明石家さんま(ズービン・メータ指揮イスラエル・フィル)
■芥川比呂志(ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団)
■芥川比呂志(ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー指揮ソヴィエト国立交響楽団)
■麻生かほ里(佐川聖二指揮創価グロリア吹奏楽団)
■池田秀一(ピーター)&中野慶子(小鳥)&楠トシエ(あひる)&友竹正則(猫)&熊倉一雄(おじいさん)&小池朝雄(狼)&トニー谷(狩人)(山田和男指揮日本フィル)
■池畑慎之介&小倉智昭(ジェイムズ・レヴァイン指揮聖ルカ管弦楽団)
■いしだ壱成(ケント・ナガノ指揮リヨン歌劇場管弦楽団)
■大空真弓(レナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィル)
■岡崎友紀(エフレム・クルツ指揮フィルハーモニア管弦楽団)
■小倉久寛【調査中】
■小澤征爾(小澤征爾指揮ボストン交響楽団)
■落合恵子(日本音楽集団)
■樫山文枝(ベルナルト・ハイティンク指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団)
■樫山文枝(ジョン・ウィリアムズ指揮ボストン・ポップス)
■ガチャピン&ムック(レオポルド・ハーガー指揮ルクセンブルク放送交響楽団)
■加藤道子(山田和男指揮室内管弦楽団)
■加藤優子(堀江真理子&ジェローム・デュクロ,ピアノ)
■喜多道枝(石丸寛指揮新日本フィル)
■熊倉一雄【調査中】
■栗原小巻(イーゴリ・マルケヴィチ指揮パリ管弦楽団)
■栗原小巻(ピーター&小鳥&あひる&猫)、千田是也(おじいさん)、俳優座(狩人たち)(大友直人指揮日本フィル)
■黒沢良(ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団?)【調査中】
■黒沢良(渡辺暁雄指揮日本フィル)
■黒柳徹子(ロリン・マゼール指揮フランス国立管弦楽団)
■古今亭志ん輔(レオポルド・ハーガー指揮ルクセンブルク放送交響楽団)
■古今亭志ん朝(山本直純指揮日本フィル)
■堺正章(レオポルド・ストコフスキー指揮ニューヨーク・スタジアム交響楽団)
■坂本九(ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮フィルハーモニア管弦楽団)
■島田陽子(福村芳一指揮京都市交響楽団)
■ジョン・カビラ(シーザー・アンサンブル)
■すぎやまこういち(十束尚宏指揮N響弦楽合奏団&ファミリー・クラシック・オーケストラ)
■鈴木真仁(ベルナルト・ハイティンク指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団)
■高嶋政伸(ミシェル・プラッソン指揮トゥールーズ・カピトール国立管弦楽団)
■高橋圭三【調査中】
■千々松幸子(福本信太郎指揮相模原市民吹奏楽団)
■ちびまる子(カレル・アンチェル指揮チェコ・フィル)
■中村メイコ(フリッツ・レーマン指揮ベルリン・フィル)
■中山千夏&子どもたち(ズデニェク・コシュラー指揮東京都交響楽団)
■西田敏行(レナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィル)
■坂東玉三郎(クラウディオ・アバド指揮ヨーロッパ室内管弦楽団)
■平野美保(ヒラキ・シンセティック・オーケストラ)
■真理ヨシコ(森正指揮NHK交響楽団)
■矢田稔(レナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィル)
■吉永小百合【調査中】
■米倉斉加年(秋山和慶指揮東京交響楽団)
■渡辺直子(秋山和慶指揮フィルハーモニア交響楽団)
■渡辺直子(若杉弘指揮読売日本交響楽団)
 
<映像商品の日本語吹き替え版>
■ディズニー・アニメ【調査中】
■ロイヤル・バレエ・スクール(ポール・マーフィー指揮コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団)
■ロイヤル・バレエ・スクール(ポール・マーフィー指揮ロイヤル・シンフォニア)
 
ぼくが聴いたのはほんの一部です。黒柳徹子は美しい日本語なので、ゆうちゃんが2~3歳の頃に聴かせましたが興味なし

興味をそそるのは、池田秀一(シャア・アズナブル)をはじめ豪華声優陣7名による劇団バージョン。もし、ぼくがプロデューサーとしてこの曲を録音するなら…ほりUちさん!よろしくお願いします
 
前回更新日:2016年1月2日
最終更新日:2019年4月21日

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