交響曲第5番「運命」(ベートーヴェン)

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広島と言えばお好み焼きです。広島に転勤して来たばかりのときは単身赴任だったので、週5回くらいのペースでお好み焼きを食べていました。お好み焼き屋さんを見つけるのはコンビニを探すよりかんたんで、しかもお店の数だけお好み焼きの味があります。

さて、同曲異演の聴き比べはクラシックを聴く楽しみの一つです。クラシックに興味がない人から見るといささか変人めいていますが、「同じスコア(レシピ)でも指揮者の数だけ解釈がある」と語ることに迷いはありません。

以前(3年くらい前)、ぼくの職場では週1回のミーティングの際、輪番でスピーチをしていました。持ち時間は5~10分程度。相手は職場の同僚(約10名)。テーマは自由。ワイン好きの人がフランスに自費留学した体験談を語ったり、学生時代に弓道部だった人が道具を持って来たり、飛行機マニアの人が全国各地の空港について解説したり。同僚たちのふだん見えない素顔が表れて、なかなか楽しくも有意義な時間でした。

ぼくが選んだテーマはもちろん音楽、題して「指揮者の仕事」。オーケストラの前に立って、偉そうに(?)棒を振り回しているだけ(?)の指揮者が実は演奏にどのように関わっているか、ラジカセを持ち込んで偉そうに解説しました!!

というわけで、今回はその内容を堂々公開。素材は「運命」第1楽章の冒頭(5小節)です。ふだんクラシックとは無縁のサラリーマンとOLが相手なので、冒頭の譜例を示し、休符とフェルマータの意味だけ最初に説明。冒頭の音型だけなら、楽譜が読めなくても図形として理解できます。その他の難しいことは省略。伝記に書かれているような、どうでもいいエピソードも省略(時間もない)。専門用語は禁物。楽曲構造の話は論外。とにかく、この短い主題が指揮者によっていかに違うかを実感してもらうのです。

<曲名>
交響曲第5番ハ短調「運命」(ベートーヴェン)

<演奏>
(1)ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィル【1966年録画】
https://www.youtube.com/watch?v=QpPZW3bFSyM

先ず、オーソドックスな演奏例としてヨゼフ・カイルベルトを聴いた後、最初の聴き比べはカラヤン。フェルマータもそこそこに、たたみかけるような勢い!スピーチで実際に使用したのは1962年の公式録音ですが、これは1966年の録画です。これがなかなかおもしろい。編成は異常に大きく、いかにも全盛期のカラヤンらしいパワフルな演奏です。

でもよく見ると、弦楽器の人口密度がラッシュアワーの山手線並みで、これじゃあ弾けんじゃろというくらい窮屈だったり、オーケストラの全景が映る場面と各パートがアップで映る場面では座席の配置が違うのです!例えば、フルートとオーボエが入れ替わったり(!)、ホルン8名が横一列、チェロ8名も横一列。指揮者の斜め後ろの席で弾いている人もいます。フィクションの世界です。

つまり、“口パク”です。あらかじめ録音した演奏に合わせてこれだけ熱演ぶりを見せるのは、皮肉でなく本当に凄いと心から感嘆します。

(2)ブルーノ・ワルター指揮コロムビア交響楽団【1958年録音?(リハーサル)】
https://www.youtube.com/watch?v=IfJD37yI7z8 (22分56秒)

次はワルター。これはフェルマータが異常に長い!しかも、スコアでは最初の「ン・タタタターン」より2回目の「ン・タタタターン」のフェルマータを長く延ばすべしと読み取れますが、ワルターはなぜか2回目のほうが少し短い。スピーチで実際に使用したのは、リハーサルの録音です。理由はただ一つ、ワルターの気迫が本番の比ではないのです!ワルターは偶数番号だけの人ではなかった。

ワルターは冒頭の演奏について、リハーサルで次のように語っています。

「全体をワン・テンポで演奏してください(パパパパ)。フェルマータを長目にとること、そうすれば変ホの音を非常に強く出すために弓を変えることができます。(中略)こんなふうに全体がワン・テンポです。時に、パ・パ・パ・パと演奏されますね。しかし、それは絶対に間違いです。パパパパです。」

(3)ヘルマン・シェルヘン指揮ルガノ放送管弦楽団【1965年録音(Live)】
http://tower.jp/item/544875 (試聴できます)

3番手はシェルヘン。これは最初の「ン・タタタターン」と2回目の「ン・タタタターン」の間に短いパウゼ、また6小節目が始まる前にも異常に長いパウゼ(約4秒!)を置いています。延ばしている音符のフェルマータが長いのではなく、パウゼなのです!つづきを演奏するのを忘れたかと思うほどです。

(4)フェレンツ・フリッチャイ指揮ベルリン放送交響楽団【1961年録音(Live)】
http://tower.jp/item/837914 (同じ指揮者と別のオーケストラの公式録音を試聴できます)

4番手はフリッチャイ。これは(2)のワルターに「絶対に間違いです」とダメ出しされた「パ・パ・パ・パ」派。スピーチで実際に使用したのはベルリン・フィルとの公式録音(1961年9月25~26日)ではなく、同年同月のベルリン放送交響楽団とのライヴ録音(1961年9月10日)。このウルトラ・レアな海賊盤を選んだ理由もただ一つ、演奏がもの凄い!親の敵でも取るかのごとく、念を押して一つ一つ刻むさまはただ事でなく、ものものしさにどよめきが起こりました。ベルリン・フィルとの公式録音は、これに比べるとあっさり。

(5)フランス・ブリュッヘン指揮18世紀オーケストラ【1991年録音】
http://tower.jp/item/541385 (試聴できます)

最後にピリオド・オーケストラの演奏。作曲当時の楽器・奏法で演奏する方法論もあることを知ってほしかったのですが、前出の猛者たちのインパクトが強すぎたせいか、これはちょっと分かりにくかったみたいです。反省。

聴き比べの結果は「確かに違う!」と、意外にも大好評(たぶん)。ぼくの非凡な企画力(←ウソ)と卓越したプレゼンテーションスキル(←大ウソ)により、オーケストラのエッセンスを一般市民(←ぼくもその一人)に知らしめることができました(?)。

皆さんだったら、約10分間、どんなテーマで話しますか?

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世界の国歌

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いよいよ、バンクーバー・オリンピックも大詰め。オリンピックと言えば表彰式。表彰式と言えば国歌。というわけで、今回は国歌の演奏を紹介します。

<アルバム名>
世界の国歌【長野オリンピック公式ライセンス商品】

<演奏>
小澤征爾指揮新日本フィルハーモニー交響楽団【1997年録音、PHILIPS】
http://www.amazon.co.jp/dp/B00851RQJY
(試聴できます)

このアルバムは、長野オリンピック(1998年)の音楽アドバイザーを務めたマエストロ・オザワの指揮で、実際の表彰式にも使用された音源です。演奏は当たりさわりなく、温厚そのもの。これでいいのです。表彰式の国歌が激烈な演奏だったら選手が驚きます。マエストロ自身も、演奏のコンセプトについて「演奏する上で一番大事なのは、僕や編曲者の解釈でやるのでなくて、その国の人が聞いて良かったな、と思われるものにしなければならない」と語っています。「君が代」はN響アワーの前司会者、池辺晋一郎氏の編曲。国歌集のディスクは数多くあっても、軍楽隊による演奏が多いので、フルオーケストラで71曲も網羅した小澤盤は資料的にも貴重です。

その他、オーケストラによる国歌集としては、カラヤン指揮ベルリン・フィルによるヨーロッパ国歌集(19曲収録)、また、岩城宏之指揮NHK交響楽団(56曲収録)がありますが、これは未聴。なお、ウィーン国立歌劇場管弦楽団の名義による録音(28曲収録)は弦楽器なしの編成(つまり吹奏楽)、しかもモノラル的な音像という残念な内容でした。

では、国歌集以外のディスクから「君が代」の注目録音を厳選5点紹介。ぼくの思想信条は左右どちらにも偏りありません。純粋に音楽的関心から取り上げます。

○近衛秀麿指揮ベルリン・フィル(1937年録音)
http://www.onsei.co.jp/goods-details/?itemcode=ANOC6070A
https://www.youtube.com/watch?v=B3C2qWzkB6I

歴史的録音。ローム・ミュージック・ファンデーションなどでCD復刻されています。このシリーズは全国の主要な図書館に寄贈されていますので、お近くの図書館でどうぞ。

○シャルル・ミュンシュ指揮ボストン交響楽団(1960年5月4日録音)
http://tower.jp/item/2116721/1960年日本特別演奏会-ミュンシュ-&-ボストン交響楽団
https://www.youtube.com/watch?v=_abyOGzml8Q

この日の映像のうち「アメリカ国歌」「ダフニスとクロエ」「エロイカ」はNHK教育で放送されましたが、「君が代」だけカット。この1曲のためにDVDを買う気になれず未聴。汗が飛び散るエネルギッシュな演奏であることを期待。(2014年11月8日、音源追加)

○ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィル(1973年10月25日録音)
海賊盤レーベル【FACHMANN FUR KLASSISCHER MUSIK】から、カラヤンの「君が代」がついにCD化。「田園」「運命」の前に演奏されたもの。いまいち優先順位が上がらず、未聴。レガート重視のカラヤン美学に貫かれた演奏であることを期待。

○カール・ベーム指揮ウィーン・フィル(1975年3月16日録音)
http://tower.jp/item/555245/NHKライヴ1975
https://www.youtube.com/watch?v=ndbfkpY0L4U

ベームの1975年来日公演、初日のベト4・ベト7の前に演奏されたもの。DGから発売された7枚組は今では入手困難なレア盤。新宿の某中古店では3万円の値が付いていました。広島県立図書館にあります。

○西本智実指揮日本フィル(2000年録音)
http://www.amazon.co.jp/dp/B00005HM29
(試聴できます。トラック22)

これがもの凄い!手に取るだけでもなかなか勇気がいるジャケット。でも、ジャケットの話ではありません。なんと、グラズノフ編曲の「君が代」なのです(「連合国国歌によるパラフレーズ」作品96より)。ん~?耳に馴染んだいつもの「君が代」とは和声進行がちょっと違うな~?なんてノンビリ聴いていると、後奏では大河ドラマの主題曲もかくやという劇的な盛り上がりに圧倒されます。

明日は女子フィギュア、最終決戦のフリー。真央ちゃんの表彰式ではグラズノフ版をぜひ!タラソワコーチも推薦(ウソ)。

極上のカクテル・ピアノ ミスティ(エロール・ガーナー)

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今日は彼女と初デート。知る人ぞ知る隠れ家的なレストランでディナーを堪能したあとは、夜景を一望できるホテル最上階のラウンジへ。

彼女 : 素敵。ピアノの生演奏も聴けるのね。
ぼく : ああ。
彼女 : 何か1曲、リクエストしてくださらない?
ぼく : 今夜のぼくたちにピッタリの曲がある。
彼女 : 今夜のわたしたちにピッタリの曲って…?
ぼく : マスター。あの曲を。
マスター : かしこまりました。
専属ピアニスト:(弾き始める→ http://www.youtube.com/watch?v=nAaZzQWk8V4

<曲名>
Misty(Erroll Garner&Johnny Burke)

<演奏>
Erroll Garner(ピアノ)、Wyatt Ruther(ベース)、Fats Heard(ドラムス)【1954年録音】

※上の動画は同じピアニストの1969年の映像です。(4分35秒)
※下のサイトで1954年録音のオリジナルを試聴できます。(約30秒間)
http://ml.naxos.jp/album/8.120771

以上、妄想おわり。

うっかり、「いつもの曲を。」なんてリクエストすると、彼女から「前は誰と来たの?」なんて突っ込まれて、風向きがわるくなりますから、ご注意を。

エロール・ガーナー(1921~1977)は、スウィングともビ・バップとも一線を画したオンリーワン的なジャズ・ピアニスト。自称ロマンチスト(ぼく)にはこれがたまらない。彼の芸風は「カクテル・ピアノ」とも称されます。その呼称は女性とともにホロ酔い気分で味わう大人の時間を演出するツールを意味すると同時に「ムード重視」「内容空疎」という蔑みのニュアンスも感じます。居酒屋派のぼくはホテルやバーでピアノの生演奏を聴く機会なんて皆無ですが、その場面で期待するなら、店の内装やインテリアのように空間に溶け込んだ音楽。

もし、それを「カクテル・ピアノ」と言うなら、ガーナーのピアノは別物です。アルペジオを多用し、同じ音を連続して、しかも右手と左手を微妙にずらしてとろけるように甘い雰囲気を醸し出しつつ、それを強めのタッチで弾く奏法は後を引いて耳に残り、存在感があります。

アンコールには、同じCDの7曲目に収録の“Don't Worry 'Bout Me”をどうぞ。(上のサイトで冒頭のみ試聴できます)

こんなピアノを弾かれたら、耳を奪われて会話は二の次。

「私の話、聞いてるの??」

…きっと、彼女とのデートを即刻キャンセルして一人で味わいたくなりますから、再度、ご注意を。

猫の二重唱(ロッシーニ)

<曲名>
猫の二重唱(ロッシーニ)

<演奏>
フェリシティ・ロット&アン・マレー、アンドリュー・デイヴィス(ピアノ)【1996年(Live)】
http://www.youtube.com/watch?v=9tWr6ma5bQ0 (5分40秒)

1996年の「プロムス」ラストナイトから。おそらく、「猫の二重唱」は当初のプログラムでは公表していなかったのでしょう。フェリシティ・ロットとアン・マレーは、この直前のステージでプッチーニの「蝶々夫人」の二重唱を歌い、聴衆の盛大な拍手の中、先ず、フェリシティに特大の花束が贈られます。

ところが、つづいて贈られたアンには当てつけのように貧相な花束。アンがいじけて恨めしそうに歌い始めます。ピアノ伴奏は当夜の指揮者、アンドリュー・デイヴィスです。

歌詞はネコ語(?)。二人の名歌手は仕込み万全、演技も最高!

この動画では「猫の二重唱」の前後のアナウンス(外国語)も入っていますが、日本語字幕が付いていません。代わりに、日本国内で放送されたときのアナウンス(これも外国語)の日本語字幕を転記します。この動画とはアナウンサーが違いますので、話の内容もやや違うかもしれませんが、語学に自信のない人(ぼく)でも、なんとなく分かったような気になれます(?)

(演奏前のアナウンス)
フェリシティとアンが声援にこたえます
第1部でモーツァルトを歌ったときも
二人の歌声は聴衆を魅了しました
花束が贈られます
“高貴なフェリシティ様”と書いてあります
巨大な花束です
一方 アンにはひどく小さな花束
ジョークでしょうか
デイヴィス氏がピアノを弾き始めました

(演奏後のアナウンス)
つめをむき出しての熱唱に場内は拍手喝采
ロッシーニ作と言われる二重唱でした
実は二人は共演も多い親友
楽しんで歌ってくれました
花束を持ったフェリシティ そしてアンが去ります
指揮者がプロムスでピアノを弾いたのは初めてでしょう
彼は元はオルガンの研究者でした
聴衆が足を踏み鳴らし 二人の歌手を呼んでいます
声援にこたえ再び姿を見せたアン・マレーとフェリシティ・ロット
後ほどまた歌ってくれます
大変な歓声です

爆笑!「ウィリアム・テル」序曲(ロッシーニ/スパイク・ジョーンズ編曲)

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「音楽をすることは、自分の人生をそのまま示すこと。何をして、何を考え、どう生きるかを探り、時間を積み重ねて得たものが、舞台の上に表れます。」(バス歌手・岡村喬生)

音楽を聴くことに読み替えると、これまでの人生で時間を積み重ねて得たものがCD棚に反映されるのかも?

<曲名>
「ウィリアム・テル」序曲(ロッシーニ/スパイク・ジョーンズ編曲)

<原曲の構成>
第1部「夜明け」
第2部「嵐」
第3部「静寂(牧歌)」
第4部「スイス軍の行進」

<演奏>
スパイク・ジョーンズ&シティ・スリッカーズ、ドードレス・ウィーヴァー(アナウンサー)
【1947年録音、RCA】
http://tower.jp/item/476249/元祖!-冗談音楽大傑作大会~クラシック編
http://www.youtube.com/watch?v=BavRrRNvz8g (3分20秒)

ロッシーニの原曲は4つの部分から構成され、演奏時間は約12分。スパイク・ジョーンズは第1部「夜明け」をカットして、いきなり火事場の騒ぎのような第2部「嵐」から始まります。犬が吠えています。嵐はあっという間に過ぎ去り、第3部「静寂(牧歌)」、ここからが本番。でも、ネタばらしのような野暮なことはやめておきましょう。あの手この手で仕掛けてくるスパイク・ジョーンズの芸人魂に脱帽。

第4部「スイス軍の行進」では場面が変わり、競馬実況中継となります。登場する馬は「ドッグ・ビスケット」とか「安全ピン」「バナナ」とか、ヘンな名前ばっかり。ここはもちろん英語のアナウンスなので、英検4級(ぼく)程度ではちょっと(かなり)キツい。大接戦を制するのはどの馬か。ヒアリングの訓練を兼ねるもよし、対訳を見ながら聴くのもよし。
 
ビルボードのヒットチャートには1948年に15週ランクインし、最高位は6位を記録したらしい。これがツボにはまる方には、ポンキエッリの「時の踊り」が待っています。後半がカーレースの実況中継となっています(上のサイトの試聴ではそこまでたどり着かない)。冒頭だけの試聴でも笑えるのは「くまんばちは飛ぶ」。

ぼくのスパイク・ジョーンズ初体験は、高校時代にたまたま聴いていたFM放送だったと思います。曲はもちろん「ウィリアム・テル」序曲。これは思春期の純真な少年にはインパクトが強すぎました。自分の音楽的嗜好に与えた影響は決して小さくなかったような気がします。そして、その結果が現在のCD棚に反映されていることでしょう。間違いない!

ダンソン第2番(マルケス)

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バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン…。クラシックは過去の時代の音楽であり、作曲家は歴史上の人物。

19世紀の作曲家は、ブラームスやチャイコフスキーは蝋管への録音が残っているし、彼らの友人やら天敵(?)やらの録音も残っているので、確かに実在の人物だったと信じます。それが20世紀になると自作自演の録音がない作曲家を探すほうが難しいくらいだし、ショスタコーヴィチやハチャトゥリヤンに至っては、ぼくが生まれたときにはまだ生きていました。

<曲名>
ダンソン第2番(マルケス)

メキシコの作曲家マルケスは1950年生まれ。うちの実家の母親より年下じゃん!「ダンソン第2番」は1994年の作曲。つい最近じゃん!!これがラテンの熱い血を彷彿とさせる、実に魅力的な音楽なのです。

<演奏>
(1)グスターボ・ドゥダメル指揮シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラ【2008年録音、DG】
http://www.amazon.co.jp/dp/B004MVML8W
(試聴できます)

(当盤の解説より)
アルトゥーロ・マルケスの≪ダンソン第2番≫(1994)は大変に有名な曲で、メキシコの“第2の国歌”と称されるほどだ。マルケスの≪ダンソン≫はキューバとメキシコのベネズエラ行政区の音楽をもとにしている。「ここの若い人たちはダンソンの音楽がだいすきで、それを演奏することを夢見ています。彼は若い作曲家で、その音楽は現代のラテン・アメリカのダンス音楽そのものです。」

(参考)
同じ指揮者&同じオーケストラのライヴ映像
http://www.youtube.com/watch?v=PgcrLj2DAkM (9分45秒)

ベネズエラの若手指揮者ドゥダメル(1981年生まれ)は世界中でこの曲を演奏していて、ベルリン・フィルの野外コンサートでも取り上げました。CDの演奏はやや間延びした印象を受けるのに対し、このライヴはノリノリで最高です!

(2)エンリケ・バティス指揮メキシコ州立交響楽団【2003年録音、自主制作盤】
http://www.tobu-trading.com/mexico.htm

(当盤の解説より)
Resultado de su preparacion musical en Mexico y en el extranjero,y
de su cercania con autores prominentes como Manuel Enriquez,Joaquin
Gutierrez Heras y Federico Ibarra,de quien fue alumno el sonorense
Arturo Marquez(1950) encontro una veta creativa donde se pone de
manifiesto lo nacional y lo universal en certero balance.Entre sus
destacadas obras,que son nacionales sin ser nacionalistas,el Danzon
No.2 se ha popularizado.particularmente,por su intenso contenido que
conmueve las fibras del oyente a traves del ritmo y de la emotividad.

…これは何と書いてあるのでしょう(汗)

ドゥダメルよりも早くからこの曲を十八番にしていたのが、マエストロ・バティスです。2003年のツアーでは各地で演奏し、ライヴCDも発売されました。さすが燃える男バティス!推進力のある熱い演奏です。でもオーケストラの水準は、決して超一流とは言えないシモン・ボリバル・ユースと比べても、やや厳しい。

「ダンソン第2番」はいきなりクラリネットの長大なソロから始まり、オーボエやトランペット、コンサートマスターのヴァイオリンなど、次々と各パートにおいしすぎるソロが登場し、合奏の難易度もそれほどではない(ような気がする)ので、楽譜の手配や著作権の問題がクリアできれば、近い将来、アマチュアオーケストラでも定番の人気曲になりそうな予感。

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violin20090809

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