2010/06/18
左手のための「別れの曲」(ショパン/ゴドフスキー編曲)
例の彼女の初恋物語の余韻に浸っていたら、いつの間にか、ゆうちゃん(小学4年)の話題に特定の男の子が登場するようになっていた。
その彼が、ゆうちゃんの誘いでジュニアオーケストラの練習に参加することに。先日初めて彼が参加し、ようやくお互いの実力を認め合う。というわけで、今は「私たちのバイオリンは遊び半分じゃないよね♪」と意気投合しているらしい。
バイオリンを習っている子は少数派。学校でバイオリンの話ができる子はこれまでいなかったから、うれしいのかもしれない。実力も拮抗しているみたいだし、二人はお互いの存在を意識して練習に励んでいます。切磋琢磨、大いに結構。これまで毎週日曜日のオーケストラの練習には親が付き添っていたけど(オーケストラの練習場は電車で30分くらい)、二人で通うようになる日も遠くないかも。
しかし!お父さんはそれ以上の関係は認めていないぞ。
わ~か~れ~ろ~。
<曲名>
左手のための「別れの曲」(ショパン/ゴドフスキー編曲)
「ショパンの練習曲による53の練習曲」より
<演奏>
ホルヘ・ボレット(ピアノ)【1974年録音、DECCA】
http://tower.jp/item/558978/ショパン:ゴドフスキー版練習曲とワルツ
編曲の技術、演奏の技術も感嘆に値するけど、この曲を「左手だけで弾く」というゴドフスキーの発想がすごい。調性は原曲(ホ長調)を半音下げて変ニ長調。これがまた耽美的でなんともよいのです。今この瞬間の別れではなく、過去の美しい別れを回想するような…。大人の音楽。
参考演奏 William Yang (10 yrs)
http://www.youtube.com/watch?v=RyRSebdwaL8 (演奏は1分21秒から始まります)
今のところ、ゆうちゃんと彼は単なる仲良しの友だちです。これから同じオーケストラで弾くようになってどうなるか…。でも、いずれ二人の仲は引き裂かれるのです。なぜなら、ゆうちゃんは転勤族のお父さんの子どもだから。将来、大人になったゆうちゃんが子ども時代を振り返って「あれが初恋だったのかも。」と思うときは来るのかな。
しばらく、見守ってあげることにしよう。