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交響曲第10番(ベートーヴェン)

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昨年の大晦日はベートーヴェンの「第9」の「歓喜の歌」をカラヤンが編曲した「ヨーロッパ賛歌」で締めました。昨年が「第9」なら、今年は「第10」しかない!
 
<曲名>
交響曲第10番変ホ長調~第1楽章(ベートーヴェン)
 
<演奏>
ウィン・モリス指揮ロンドン交響楽団
http://www.amazon.co.jp/dp/B00178YK14
最初から途中まで https://www.youtube.com/watch?v=x-P7ksDrv9k (10分41秒)
途中から最後まで https://www.youtube.com/watch?v=R9DCw5MxR6I (8分58秒
 
ベートーヴェンの「第10」と言ってもブラ1ではありません、念のため。20年以上前からクラシックに関心ある方はご存知かもしれません。1988年にイギリスの音楽学者バリー・クーパーがベートーヴェンのスケッチをもとに果敢にも補筆完成したという、一世一代の大仕事。当時、バリー・クーパーが来日して読売日本交響楽団を指揮した演奏が某民放TVで放映された記憶がかすかにあります。また、ぼくの同級生の証言では、なんとキヨスク(!)でもCD販売されていたらしい。
 
バリー・クーパーの解説によると、
○ベートーヴェンが1822年から1825年の間に作曲したかなりの数のスケッチは明らかに第10交響曲のために書かれたものである。その証拠は議論の余地がないものである。
○1827年、ベートーヴェンが亡くなる8日前に書いた手紙の中には「机の中に新しい交響曲が入っている」とある。
○ベートーヴェンの友人カール・ホルツは「ベートーヴェンが第10交響曲の第1楽章全部をピアノで弾いているのを聴いたことがある」と言っている。
○最近になって(Loree註:当然、この補筆完成版が初演された1988年以前のこと)確認されたスケッチは明らかに交響曲のための草稿である。その中には、ホルン、弦楽器、木管楽器、ティンパニー、そして第1楽章の終わり等と書かれてあり、そしてその次のページには「新しい交響曲」と書かれている。しかも、それは「第9」以降の曲である。しかし、決定的な証拠は、これらのスケッチの内容とホルツがこの楽章を聴いたときの独特の記述が完全に一致していることである。
このような根拠から、ベートーヴェンが第10交響曲を準備していたことは明らかだそうです。しかし、そのスケッチは非常に断片的で、各断片の中に30小節以上続いた部分はなく、大半はハーモニーが欠けているものであるとのこと。なお、この解説書はカラー含む72ページ、バリー・クーパーの英文解説とその対訳付きですが、問題のスケッチの写真は1枚も登場しない。
 
途中省略。
この復元はもちろんベートーヴェンが作曲したものと同じレベルのものになりえない。いくつかのところでは彼のほうがもっと想像力を働かせただろう。しかし私の想像に任せるよりも、当時ベートーヴェンの頭の中で何が描かれていたのかを現わすために、なるべくスケッチに忠実であるように努力した。そして、この復元された楽章が、ベートーヴェンの交響曲楽章の中で最も秀れた楽章のひとつになったに違いないという、納得いく印象を与えてくれると信じている。(バリー・クーパー)
なんか、「悲愴」ソナタの第2楽章を思わせないこともなく、「第9」の第3楽章を聴いているような気がしないでもない?
 
良いお年をお迎えください。
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三大スター夢の共演!ジョスランの子守歌(ゴダール)

ビング・クロスビーの大ヒット曲「ホワイト・クリスマス」をハイフェッツが弾いた演奏(前回紹介)の次は、これしかない。
 
<曲名>
ジョスランの子守歌(ゴダール)
 
愛すべき通俗名曲。何を隠そう、ぼくは通俗名曲が大好きです。最近すっかり忘れられているこの曲、原曲は歌劇「ジョスラン」(1888年初演)の中で歌われる子守歌で、日本では明治の頃から唱歌として(!)歌われてきたそうです。オリジナルはいったいどんな形なんだろう。もはや話題にもならないけど、実にいい。
 
<演奏>
ビング・クロスビー(ヴォーカル)、ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)
ヴィクター・ヤング指揮管弦楽団【1946年録音、DECCA原盤/RCA】
http://www.youtube.com/watch?v=QaJ6825asw8 (3分20秒)
 
三大スター夢の共演!!
 
スター同士を組み合わせるアイディアはレコード史の最初期から少なからず見られますが、異業種(?)のスターを三人も集めて共演させるのは異例中の異例の名企画。クロスビーの温かみのある声に絡むハイフェッツの粋なオブリガード。それに、ヴィクター・ヤングのセンスあるバックがまたなんともいい味です。ヴィクター・ヤングと言えば「80日間世界一周」等々の映画音楽で有名な作曲家。「80日間世界一周」は後年(1956年)の作品ですが、この共演の時点(1946年)でも彼はすでに相当の実績があり、この編曲もおそらく彼が担当したのでしょう。名編曲です。
 
ところが悔しいことに、こんなにいい曲なのに、うちにあるCDは輸入盤で歌詞カードもなく、クロスビーが何を歌っているのかまったく聞き取れません(涙)
 
語学堪能な読者の皆さん、歌詞の書き取りと日本語訳を求む!
 

 
ジョスランの子守歌(近藤朔風・訳詩)
一、
むごきさだめ 身に天降(あも)りて
汝(なれ)と眠る のろわれの夜(よ)
胸のうれい ゆめに忘れん
祈らばや ゆらぐ星のもと
夢のまきまきに あこがれよ み空へ
眠れいとし子よ 眠れ今は小夜中(さよなか)
あゝ夢ぞいのち マリアよ守りませ
 
二、
愛のつばさに おおわれつ
わが来(こ)し方(かた) かえりみれば
流れたゆとう 波にも似たり
あわれいく日(ひ) 祈りに泣きぬ
夢のまきまきに あこがれよ み空へ
眠れいとし子よ 眠れ今は小夜中
あゝ夢ぞいのち マリアよ守りませ

ホワイト・クリスマス

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<曲名>
ホワイト・クリスマス(Irving Berlin)
 
ビング・クロスビーの大ヒット曲(1942年発表)。シングル盤は5000万枚を売り上げ、クロスビー以外のカバーも含めると、この曲の総売り上げは1億枚になるらしい。そのヒットソングを、ビング・クロスビーの最初のレコードが出た2年後に早くもハイフェッツがカバー!
 
<演奏>
ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)
Salvador Camarata指揮管弦楽団【1944年録音、DECCA原盤/RCA】
 
クラシックの世界的なアーティストが世界的に大ヒットしたポピュラーのヒットソングを演奏するのは、なさそうでけっこうある…と言いたいところだけど、たぶん、ありそうでない(オペラ歌手は別)。フリッツ・クライスラーが弾いた、同じ作曲者(Irving Berlin)の「ブルー・スカイ」(→ http://www.youtube.com/watch?v=rxK-_4z0bYI )くらいしか思いつかない。例えば、LPレコード時代以降、ビートルズとかサイモン&ガーファンクルを弾いた世界的なヴァイオリニストがいるだろうか…。
 
実は、最初にこの曲を知ったのがハイフェッツだったので、クロスビーも含めて他の人のはどれを聴いてもカバーに思えてしまう。まったく倒錯している。ハイフェッツの鋭い音色は、ロマンチックなクリスマスのイメージとちょっと違うような気もするけど、節回しに色気があって、なんだか口説きモード。
 
ハイフェッツ流のラブソングなのです♪

記事一覧(第1回~第50回)

【第1回】酒・女・歌(ヨハン・シュトラウス2世/アルバン・ベルク編曲)
【第2回】タイスの瞑想曲(マスネ)
【第3回】チャップリンの映画音楽(スタンリー・ブラック編曲)
【第4回】魔法使いの弟子(デュカス) ディズニー映画「ファンタジア」より
【第5回】ヨーロッパ賛歌(ベートーヴェン/カラヤン編曲)
【第6回】歌劇「騎士パズマン」~チャルダッシュ(ヨハン・シュトラウス2世)
【第7回】映画「サウンド・オブ・ミュージック」オリジナル・サウンドトラック
【第8回】映画「逢びき」(ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番)
【第9回】コロラトゥーラ・ソプラノ協奏曲(グリエール)
【第10回】ダンソン第2番(マルケス)
【第11回】爆笑!「ウィリアム・テル」序曲(ロッシーニ/スパイク・ジョーンズ編曲)
【第12回】猫の二重唱(ロッシーニ)
【第13回】極上のカクテル・ピアノ ミスティ(エロール・ガーナー)
【第14回】世界の国歌
【第15回】交響曲第5番「運命」(ベートーヴェン)
【第16回】コントラバス協奏曲(クーセヴィツキー)
【第17回】フルートと通奏低音のためのソナタBWV1034(バッハ)
【第18回】2つのヴァイオリンのための協奏曲BWV1043(バッハ)
【第19回】もうひとつの「タイスの瞑想曲」(マスネ)
【第20回】喜歌劇「チャルダッシュの女王」(カールマン)
【第21回】シンフォニック・バラード(山本直純)
【第22回】4分33秒(ジョン・ケージ)
【第23回】広島交響楽団の演奏会を聴く。
【第24回】トロイメライ(シューマン/ヨゼフ・シュトラウス編曲)
【第25回】The Man I Love(ガーシュウィン/アール・ワイルド編曲)
【第26回】左手のための「別れの曲」(ショパン/ゴドフスキー編曲)
【第27回】夜想曲第10番(ショパン/ダグラス編曲)
【第28回】「4つの南アフリカ民謡」より(テオ・ウェント編曲)
【第29回】中国の太鼓(クライスラー)
【第30回】キューバ序曲(ガーシュウィン)
【第31回】アヴェ・マリア(グノー)
【第32回】ピアノ・ソナタ第15番(モーツァルト/グリーグ編曲)
【第33回】プレイ・バッハ
【第34回】映画「七年目の浮気」(ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番)
【第35回】まるでラフマニノフ? ワルソー・コンチェルト(アディンセル)
【第36回】ハッピー・バースデー変奏曲(ハイドリッヒ)
【第37回】組曲「ミシシッピ」(グローフェ)
【第38回】歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲(マスカーニ)
【第39回】白鳥(サン=サーンス/ゴドフスキー編曲)
【第40回】まるでラフマニノフ? 2台のピアノのための組曲第1番(アレンスキー)
【第41回】まるでラフマニノフ? 練習曲集(ブルーメンフェルト)
【第42回】(1周年記事)
【第43回】原曲より美しい!To Love Again(ショパンの夜想曲第2番)
【第44回】ショパンの楽器で聴く!華麗なる大円舞曲
【第45回】(欠番)
【第46回】現役最高齢バンドネオン奏者の90歳記念コンサートを聴く。
【第47回】ジェラシー(ガーデ)
【第48回】ブルー・タンゴ(ルロイ・アンダーソン)
【第49回】「ウルトラセブン」最終回(シューマンのピアノ協奏曲)
【第50回】ヴァイオリン協奏曲第3番(モーツァルト)

ヴァイオリン協奏曲第3番(モーツァルト)

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協奏曲の楽しみのひとつは、カデンツァです。カデンツァの何が楽しいかという話は省略して、いきなり本題に入ります。
 
<曲名>
ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調K216(モーツァルト)
 
<演奏>
ジル・アパップ(violin&指揮)、シンフォニア・ヴァルソヴィア【2002年録音、Apapaziz Productions】
 
○第3楽章の途中から(オーケストラ不明のライヴ動画)
 
ジル・アパップ(1963年生まれ)はフランス出身。ユーディ・メニューイン・コンクールの現代音楽部門で優勝し、カリフォルニアのサンタ・バーバラ交響楽団のコンマスを務めるなど、ちゃんとした(?)ヴァイオリニストです。
 
その彼が第3番の第3楽章に挿入した自作のカデンツァがめっちゃすごい。こんなカデンツァ、聴いたことない!これはやりすぎでは??でも楽しすぎる。次から次へと繰り出すアイディアの数々。でも、よ~く聴くとちゃんとモーツァルトの主題を使っている(!)のがすごい。だから、すごい。なんと高度なお遊び。一部、不機嫌そうな楽団員のおじさんも…(上の動画の4分23秒~)。
 
この演奏がCDではジャケットに何の説明もなく、バッハのヴァイオリン協奏曲第2番とクライスラーの「前奏曲とアレグロ」の正攻法による名演の後にふつうに置かれているのもすごい。
 
盛大な拍手に応えてアパップが弾くアンコールがこれまたカッコイイ!まるでアルタンのようなアイリッシュ・トラディショナル(?)を無伴奏で(→ http://www.youtube.com/watch?v=wFSIQwn5HvQ )。
 
さらに別のライヴでは、ピアノとのデュオでモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ(第28番ホ短調K304の第1楽章)によるインプロヴィゼーションを披露(→ http://www.youtube.com/watch?v=xmEFsr6oHk8 )。ヴァイオリンって、なんてカッコイイんだろう!

「ウルトラセブン」最終回(シューマンのピアノ協奏曲)

先日、某ブロ友Rさんに「シューマンの弦楽四重奏曲の記事を書くように。」とそそのかされ、イヤ、勧められましたが、ぼくには無理です
 
しかし、今年はシューマン生誕200年のメモリアル・イヤーらしいので、音楽ブログの意地でもう1曲。某ブロ友Rさんのご趣味も勘案すると、これしかない。
 
<タイトル>
「ウルトラセブン」最終回(1968年9月8日放送)
 
ん?そうか。ぼくが見ていたのは再放送だったんだな。幼稚園くらいのとき、大好きな番組だったけど、一つ一つの話はほとんど覚えていない。唯一覚えているのが、モロボシ・ダンがアンヌと向き合い、自分の正体を明かす場面。
ダン : アンヌ。ぼくは、ぼくはね。人間じゃないんだよ。M78星雲から来たウルトラセブンなんだ!(ここで、シューマンのピアノ協奏曲)
ダン : びっくりしただろう?
アンヌ : ううん。人間であろうと、宇宙人であろうと、ダンはダンに変わりないじゃないの。たとえウルトラセブンでも!
そして、ダンはウルトラセブンに変身する。M78星雲に帰らなければならないダン。アンヌとの別れ。ゴース星人との死闘。シューマンのピアノ協奏曲。(ディヌ・リパッティの独奏、カラヤン指揮フィルハーモニア管弦楽団)
 
たぶん、ぼくの記憶に残っている最も古いテレビ番組の場面。当時、ぼくは何を感じたのか、何も覚えていない。ただ、幼い心に刻まれた微かな記憶が、何かを感じた証しになっているだけです。
 
まさに、名場面。

ブルー・タンゴ(ルロイ・アンダーソン)

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新シリーズ「シンフォニック・タンゴ」第2回。
 
<曲名>
ブルー・タンゴ(ルロイ・アンダーソン)
 
ルロイ・アンダーソン(1908~1975)。何を隠そう、大好きです!どれくらい好きかと言うと、アンダーソンを残すためなら、ブルックナーとマーラーとショスタコーヴィチの交響曲をすべて処分してもいい。
 
かつて勤務していた工場が老朽化のため閉鎖・移転することになったとき、工場の歴史を写真で振り返るプライベートビデオをつくって社内で上映しました。古い写真を集めてアフレコ(アフター・レコーディング)でCD音声を被せただけの簡素な手づくりビデオですが、大正時代の工場建設風景に始まり、各時代の写真に何の音楽を合わせようかと考え、高度経済成長期の活気ある工場の写真を見て思いついたのが「ブルー・タンゴ」でした。我ながら最高の選曲!(←自画自賛)
 
1980年代にMCAが復刻した自作自演集(2枚組)には、旧録音も網羅したアンダーソンの自作自演のディスコグラフィが載っています。各曲の完成年月日、初演年月日、録音年月日のデータがそろっている貴重な資料です。これがなかなかおもしろくて、よく見ると半分くらいの曲は完成日と初演日が同じ日なのです!「ブルー・タンゴ」も、その1つです。つまり、多忙なアンダーソンが初演直前にようやく脱稿、書き上がったばかりのスコアを誰かが息を切らしてスタジオに走り届けて、オーケストラはほとんどリハーサルもなく演奏したのかも…とか想像するのは楽しい。あるいは、ギリギリまで推敲を重ねていたのかもしれないけど、前者のような気がする。
 
1951年初演。
 
<演奏>
アーサー・フィードラー指揮ボストン・ポップス管弦楽団【RCA】
 
自作自演のステレオ音源を探しましたが見つからず、前回につづいてフィードラーの演奏を紹介します。一般に流通しているのは、自作自演よりもむしろこちらのほうかもしれません。実際、ぼくも最初に聴いたのはフィードラーでした。これはこれで、とてもいい味。温かい風合い。
 
タンゴそのものではなく、タンゴへのオマージュ。

ジェラシー(ガーデ)

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新シリーズ「シンフォニック・タンゴ」第1回。
 
<曲名>
ジェラシー(ガーデ)
 
現役最高齢バンドネオン奏者、佐川先生の90歳記念コンサート(前回記事)で最初に演奏されたのがこの曲でした。作曲者ヤコブ・ガーデ(ゲーゼとも記載されます)はデンマーク出身。その後アメリカに渡り、無声映画や劇場の伴奏音楽を多数作曲したらしい。「ジェラシー」は1925年初演、1935年にアーサー・フィードラー指揮ボストン・ポップス管弦楽団が録音したレコードが100万枚以上の大ヒット!このコンビはLP時代にもステレオで再録音していて、現在一般に流通しているのは後者。クラシックの世界で「ジェラシー」と言えばアーサー・フィードラー。
 
<演奏>
アーサー・フィードラー指揮ボストン・ポップス管弦楽団【RCA】
 
ヴァイオリンのソロに先導され、オーケストラがジャン!と鳴る。その後も両者のかけ合いがつづく、このラプソディックな序奏は何度聴いても苦手。最初にCDを聴いたとき、この冒頭のおかげで即刻聴くのを止めてしまい、序奏の後にタンゴが現れることをしばらく知らなかった。ワルツ王ヨハン・シュトラウス2世が彼以前のワルツよりも序奏を拡大したことを思い出す。長い序奏はヨーロッパの流儀だろうか。
 
序奏が終わると、ようやくタンゴが始まる(0分49秒~)。胸をかきむしるような哀愁のメロディー。「ジェラシー」というタイトルの由来を知らないけど、この部分がそれを表しているのかな。無声映画の伴奏音楽として作曲されたなら、そのストーリーとも無関係ではないはず。後半は長調に転じて幸福感のある甘いタンゴとなる(1分48秒~)。嫉妬はどうなった。ここが全曲の半分を占める。自称ロマンチストとしてはこの部分がたまらない。
 
今シーズン、女子フィギュアスケートでは鈴木明子さんが「ジェラシー」を選曲。途中から(2分12秒~)アレンジが変わってしまうのが残念だけど、ダンス付きで聴くのも一興
 
○鈴木明子 2010年(ジェラシー)

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Author:violin20090809
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