2011/04/17
エスパー魔美とキージェ中尉とスティング
<曲名>
組曲「キージェ中尉」~ロマンス(プロコフィエフ)
(近所の公園にて)富山くん : 佐倉さん、どうしたの?魔美ちゃん : あら、富山さん。富山くん : へえー、追い回されてるの。仕方ないさ、今や君は話題の人だもの。魔美ちゃん : 冗談じゃないわ。カマイタチ騒ぎなんてもううんざり。富山くん : どう?うちでレコードでも聴いて気を休めない?魔美ちゃん : レコードか…たまにはいいわね。富山くん : えっ、来てくれる!?じゃ、じゃ、じゃあ、急ごう!!気の変わらないうちに。(富山くんの部屋にて)富山くん : これなんか、いいんじゃないかな。きれいだし、変化があっておもしろいし。たぶん君も寝ないだろ。プロコフィエフの組曲「キージェ中尉」!!(※)まずはアレグロ「キージェの誕生」から。もともとが映画音楽だから、ストーリーがあるんだよ。魔美ちゃん : へえー、おもしろいのね。富山くん : 帝政ロシアのお話なんだ。ある日、気持ちよく昼寝を楽しんでいた皇帝が、大きなクシャミで起こされた。皇帝はカンカンに怒って、犯人は誰かと家来に聞いたんだよね。家来は困っちゃって、キージェ中尉というデタラメの名前を答えた。架空の人物キージェ中尉はシベリヤに流刑。これで事件は片付いたと思ったら…気まぐれな皇帝はキージェ中尉を呼び戻せとか、結婚させてやれとか、勲章を授けるとか、言い出した。ほんの小さなウソが元になって、話はどんどんややこしくなっていくんだよ。魔美ちゃん : まあ…よく似た話もあるものね。富山くん : 何が?魔美ちゃん : いえ、こっちのこと。富山くん : そのうちに皇帝が、どうしてもキージェに会わせろと言い出したんだ。魔美ちゃん : まあ、家来たちは困ったでしょうね。それで、どうしたの?富山くん : 苦し紛れに「キージェは死にました」と答えた。からっぽの棺桶で盛大な葬式がおこなわれたってさ。(エスパー魔美「うそ×うそ=?」より)http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100912/p4※富山くんが魔美ちゃんに聴かせたレコードはフリッツ・ライナー指揮シカゴ交響楽団。
<演奏>
クラウス・テンシュテット指揮ロンドン・フィル
スティング(“ラシアンズ”)
“ラシアンズ”の途中に現れるメロディー(1分25秒~、2分31秒~、3分04秒~)に注目。これがなんと!「キージェ中尉」からの引用なのは…なんでだろう~♪