チェンバロ協奏曲第1番BWV1052(バッハ)

女の子と初めてデートしたのは、中学3年の夏でした。
 
最初のきっかけは、7月の席替えで隣になったこと。廊下側の最後列の席。それまでも席替えは毎月のようにやっていたけど、他の子と特別に仲良くなったことはない。なぜか、彼女は席替え直後からぼくに興味をもってくれて、いろんな話をするようになった。ぼくはだんだん彼女のことを好きになっていったけど、当時は(今も)ウブなぼくは告白なんてしないし、彼女の気持ちも分からない。
 
しかし、まもなく、ぼくは転校することに。
 
ぼくはそれを彼女にいつ何と言って伝えたのか、覚えていない。教室のいつもの席で話したような気がする。一瞬、彼女は絶句した…ような気がする。そして、どっちからどうやって誘ったのか、デートすることになった。平日の放課後だったか?休日だったか?それも覚えていない。でも、私服だったので学校帰りじゃなかったことは確か。
 
あてもなく隣の街まで歩いて行く途中、彼女が聞いてきた。
 
彼女 : 好きな人、いる?
ぼく : …いない。
彼女 : え~。そうなんだ。つまんない。本当に?
ぼく : …。(恥ずかしくて、黙って彼女を指差すのが精一杯)
彼女 : それじゃ分からない。
ぼく : …●●。(前を向いたまま、目を合わせずに彼女の名前を言う)
彼女 : 初めて言われた~♪(うれしそうな彼女)
ぼく : ●●の好きな人は?
彼女 : 言わな~い。
ぼく : え~~~
 
緑に囲まれた大きな公園に寄って、ベンチに座って夕方まで話した。Loree少年は彼女の写真がほしかった。彼女は応じてくれた。このときの写真は、今も、家のどこかにある。(←ヤバイ)
 
結局、彼女は自分の気持ちを一度も言わなかった。「友だち以上恋人未満」のまま、ぼくは転校し、それ以来、彼女とは会っていない。
 
でも実は…文通をつづけていた。イマドキの若い男女はメールしてから返信が来るまでの時間で相手の気持ちを測るらしいが、手紙を書いたら返事が来るまで何日かかるだろう。郵便屋さんの配達のバイクの音に耳を澄まし、どんな気持ちで彼女からの返事を待っていたことか。
 
いつまで文通していたのか、覚えていない。でも、あるときの彼女の手紙にバルセロナオリンピックの話題があったので、高校3年(1992年)ということになる。それまでの間、ぼくは同じ高校の人と付き合っていると伝えたこともあるけど、どうしてつづいたのか、どうして終わったのか、覚えていない。3年間やり取りした手紙は、今も、家のどこかにある。(←ヤバイ)
 
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<曲名>
チェンバロ協奏曲第1番ニ短調BWV1052(バッハ)
 
<演奏>
トレヴァー・ピノック(チェンバロ&指揮)、イングリッシュ・コンサート【ARCHIV】
第1楽章 
http://www.youtube.com/watch?v=Kpqm1hxgH-w (7分25秒)
第2楽章 
http://www.youtube.com/watch?v=_ZgmqR5ObYg (6分17秒)
第3楽章 
http://www.youtube.com/watch?v=R66fz9yxzAk (7分53秒)
 
席替えで隣になってから、彼女はぼくの好きな音楽にも興味を持ってくれて、ぼくが貸したのがピノックのバッハのチェンバロ協奏曲集のカセットテープ。アホか、Loree!女の子に聴かせるならモーツァルトかショパンかラフマニノフに決まってるじゃないか!クラシックなんてまともに聴いたことのない中学3年の女の子は、これを聴いて何を思っただろう。カセットテープを返してもらったとき、彼女が何と言ったか、覚えていない。
 
明日は同窓会。さて、彼女は…
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自作自演

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昨日(11月8日)、このブログは2周年となりました。ぼくをブログに誘ってくださったYさん(残念ながらすでに閉鎖)をはじめ、日頃よりお付き合いいただいているブロ友の皆さんにあらためて感謝の意を表します。

1周年の記事では自己紹介を書きました。ブログをつづけていると、だんだんと自分のキャラクターが文章ににじみ出てくることが避けられず、「文は人なり」とはよく言ったものです。ぼくの実体はブログの印象と大差ないと思っていますが、さて実際にお会いしたブロ友さん、いかがでしょう?
 
では、今日の1曲。
 
<曲名>
不明(Loree作曲)
 
世界初公開!ぼくは厳選したごく僅かな作品のみ世に問うタイプの作曲家なので、これまで2曲しか残していません。上の楽譜は「エチュード」作品1の自筆譜。幼稚園か小学1年生頃の作品と思われます。ご覧の通り、西洋の伝統的な記譜法の枠組みに収まらない前衛的な意欲作。
 
次に、リンク先の音源は小学2年生のときに作曲した「作品2」の自作自演(曲名不明)。前作から一転してA-B-Aの古典的形式の小品。作曲者自身によって書かれた楽譜はもともと存在しないのですが、後日、祖母によって「みんなで遊ぼう」という歌詞が勝手に付けられ、叔父が採譜しました。ところが、その楽譜はたび重なる引っ越しの末に行方不明となり、発見が待たれています。
 
一方、「エチュード」作品1は自筆譜が現存するものの、世紀の難曲ゆえにまだ誰も(作曲者自身も)演奏したことがありません。というわけで、世界初演者を募集中!奮ってご応募下さい。Loreeサイン入り色紙をもれなく進呈。

たぶんベネズエラのフォークソング

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人と人に偶然の出会いがあるように、音楽との出会いにも偶然があります。
 
小学校の高学年のときに同じクラスだったFさん(女の子)とはあんまり話をした記憶がないけど、母親同士が仲良しでした。やがてFさんは中南米のベネズエラに引っ越して、数年後に帰国。そのとき、Fさんのお母さんが母親仲間に買ってきてくれたいろんなお土産をみんなで分け合い、その中からぼくの母がたまたま選んだのが、このレコードでした。
 
<曲名>
Niño Lindo 【A面1曲目】
https://www.youtube.com/watch?v=tQ5yn6yRWRM (2分31秒)
 
Cantemos, Cantemos 【A面4曲目】
https://www.youtube.com/watch?v=IK3QI1r01wI (2分22秒)
 
<演奏>
Coral Seguros Orinoco
 
20数名の混声コーラスにギターやパーカッションを加えた編成。このレコードを実際に聴いてみたのは高校生の頃だったと思います。哀愁のコーラスに途中で入ってくる女声のソロは素朴だけど味があって、なんだか泣けてくる。このレコードと巡り会わなかったら、一生、この音楽を知る機会もなかったことは疑いようもありません。何を歌っているのか、ジャケットを見てもサッパリ分かりませんが、このレコードはぼくの宝物です。母のだけど。
 
<歌詞大意>(※)
(1)Niño Lindo
あなたはなぜ 私の元を去ったの
春には、お花畑で菜の花を私の髪にさしてくれたじゃない
夏には、山の上から一緒に眺めた景色を「君へのプレゼント」と言ってくれたじゃない
秋には、収穫祭で「あ~ん」して食べさせてくれたじゃない
冬には、暖炉のある部屋でそっと抱きしめてくれたじゃない
あなたはなぜ 私の元を去ったの
 
(2)Cantemos, Cantemos
私 あなたのお嫁さんになるわ
20歳になったら、丘の上の教会で式を挙げるの
40歳になったら、5人の子どもたちに囲まれて賑やかな家庭になっているわ
60歳になったら、あなたはロマンスグレーの素敵な紳士よ
80歳になっても、二人で手をつないで歩こうね
私 あなたのお嫁さんになるわ
 
※Loreeがテキトーに妄想して創作しました。
 
(追記)クララさんから教えていただいた歌詞サイト

ジャンゴ(ジョン・ルイス)

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<曲名>
Django(John Lewis)
 
「ジャンゴ」とは、ギタリストのジャンゴ・ラインハルト(1910~1953)のこと。早逝したジャンゴを追悼し、ジャズ・ピアニストのジョン・ルイスが作曲したのがこの作品。ジャンゴってそんなに凄い人だったのか、とか、ジョン・ルイスがジャンゴとどんな関係だったのかは分かりません(←調べろよ)。
 
<演奏>
モダン・ジャズ・カルテット【1954年録音】
ジョン・ルイス(piano)、ミルト・ジャクソン(vib)、パーシー・ヒース(b)、ケニー・クラーク(ds)
http://tower.jp/item/2205073/ジャンゴ<完全生産限定盤>
http://www.youtube.com/watch?v=1z88Vc1oyvU (7分19秒)
 
ジョン・ルイス本人や他人の録音がたくさんある「ジャンゴ」ですが、これがオリジナル(のはず)。まるでバッハのパッサカリアかと思うような冒頭につづき、ここで示されるコード進行に基づき変奏曲風に展開していく構成はクラシック中心のリスナーにも何の抵抗もない。
 
変奏に入るとミルト・ジャクソンの熱いヴィブラフォンに耳を奪われる。一方のジョン・ルイスの重心の低いピアノには品格さえ感じる。二人のテンペラメントの違いは明らか。このピアニストが30年後にバッハの平均律クラヴィア曲集第1巻(全24曲)やゴールドベルク変奏曲のジャズ編曲を発表することを初めて知ったとしても、驚かない。それよりも、こんなに心を揺さぶる演奏を聴かせるモダン・ジャズ・カルテット(MJQ)がこの録音の2年前に結成されたばかりの若い団体とは信じられない!
 
ほとんど、室内楽。

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