2014/01/25
今日は半年ぶりの「カレーを食べながらSPレコードを語る会」でした(会員3名)。はるばる九州からこの会のために上京されるFJさんが11時30分に羽田着ということも考えずに「11時50分銀座集合」と案内した幹事は、2日前に慌てて時間変更。さらにネットで調べて予約したカレー屋さんの下見もせず、集合場所の「Y野楽器」から至近距離にも関わらず迷子になってFJさんとPちゃんさんを振り回したことは想定内です。道を教えてくれた三越の警備員さん、ありがとう!
第105回 SPレコードコンサート ≪クレデンザで聴くヴァイオリン特集≫1)スペイン舞曲第6番「サパテアード」(サラサーテ) エフレム・ジンバリスト 【英Columbia】
2)チゴイネルワイゼン(サラサーテ) アルフレード・ローデ 【HMV】
3)妖精の踊り(バッツィーニ) アルフレード・カンポーリ 【DECCA】
4)悪魔のトリル(タルティーニ) フロリゼル・フォン・ロイター 【Polydor】
5)華麗なるポロネーズ第1番(ヴィエニャフスキ) ヤッシャ・ハイフェッツ 【HMV】
6)カプリース第24番(パガニーニ) オシー・レナルディ 【DECCA】
7)ヴァイオリン協奏曲第2番~第3楽章「ラ・カンパネラ」(パガニーニ)ユーディ・メニューイン【HMV】
8)ラ・フォリア(コレッリ) ジョルジュ・エネスコ 【日本Columbia】
番外編1 )バラード第1番(ショパン) アルフレッド・コルトー 【HMV】
番外編2)マドリガル(シモネッティ) イヴォンヌ・キュルティ 【仏Columbia】
使用蓄音器:米ヴィクター社 Victorola VV-8-30X(クレデンザ)
今回は銀座の某店で恒例のSPレコードを聴く会があるということで、FJさんからお誘いいただきました。「第105回」に驚きますが、ぼくはこの催しに参加するのが初めてどころか、お店に来るのも初めてで、さも分かっているふうに使用蓄音器の型番とか書いてみましたが、もらった紙を丸写ししただけです(汗)
ちなみにこの蓄音器は売り物らしく、110万円という値札がありました。車が買えます。これがどれほど凄い音か、ぼくの耳では分かりませんでしたが、値札を見て感激しました(←単純)。今回、ヴァイオリン尽くしのプログラムになったのは、FJさんが事前にぼくたち3人分のリクエストを取りまとめてお店に伝えてくださったことが奏功したのだと思います。しかも最後には持ち込みのキュルティもかけてもらって、大満足のひとときでした♪
<曲名>
越天楽(近衛秀麿編曲)
<演奏>
レオポルド・ストコフスキー指揮フィラデルフィア管弦楽団【1934年録音、ビクター洋楽愛好家協会】
In the preface to his(Hidemaro Konoe' s) 1931 score of Etenraku (Music Coming from Heaven) he wrote: "This dates from the 8th or 9th Century and is said to have been composed by an emperor. It is a Solemn Prelude, like an approaching procession, and has been performed for a thousand years at the Imperial Japanese Court."(Edward Johnson)[CALA復刻盤の英文解説]
なんと!PちゃんさんからSPレコードをいただきました。中学の音楽の教科書にも載っていた雅楽の有名曲「越天楽」(←でも授業で聴いた記憶なし)、その管弦楽編曲版。以前、Pちゃんさんがこのレコードを紹介されたときに、ぼくが「復刻CDで聴いている」と書いたことを覚えてくださっていて、同じレコードが2枚あるからと譲ってくださったのでした。
この管弦楽版「越天楽」の録音は、ぼくが知る限りでは4種類しかなく、初演の年(1931年)におこなわれた近衛秀麿の自編自演盤など、4つのうち3つが日本人指揮者と日本のオーケストラによる演奏です。外国人指揮者と外国のオーケストラの演奏は当盤が唯一ではないでしょうか。龍笛をフルート、篳篥(ひちりき)をオーボエ、笙(しょう)のコードをヴァイオリン、羯鼓(かっこ)を小太鼓に置き換えたオーケストレーションは、原曲をよく知らない日本人(ぼく)の耳には本当に日本的に聴こえます。
(左から順に、龍笛、篳篥、笙、羯鼓)
<ディスコグラフィ>
○近衛秀麿指揮新交響楽団【1931年録音、日本パーロフォン原盤/ローム復刻】
○ストコフスキー指揮フィラデルフィア管弦楽団【1934年11月12日録音、VICTOR原盤/CALA復刻】
○外山雄三指揮NHK交響楽団【1982年3月録音(Live)、SONY】
○沼尻竜典指揮東京都交響楽団【2000年7月録音、NAXOS】