新年会

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【日時】2015年2月26日(木)
【場所】都内某所
【参加者】Gさん、Haさん、Hoさん、n先生、Loree
 
<Loree出品>
○シューベルト/交響曲全集(ロイ・グッドマン指揮ハノーヴァー・バンド)
○ガーシュウィン/ラプソディ・イン・ブルーほか(マイケル・ティルソン・トーマス指揮ロス・フィル)
○ストラーチェ/Selva di varie compositioni(Marco Vincenzi)
■Songs from the Labyrinth(スティング)、シューベルト&ドビュッシーなどの歌曲集(矢野顕子)
■LACED、A BIT O' THIS&THAT(エミリー・オータム)
■バッハ/平均律クラヴィア曲集第1巻より(ジョン・ルイス)
■ヘンデル/トリオ・ソナタ集作品2&作品5(ロンドン・バロック)
■J・C・F・バッハ/トリオ・ソナタ集(ロンドン・バロック)
■ベートーヴェン/Sym第4番、第5番、第7番、第9番のリハーサル(ワルター指揮コロムビア響)
■カールマン/喜歌劇「チャルダッシュの女王」ハイライト(アンナ・モッフォ&ルネ・コロ)
■カールマン/喜歌劇「チャルダッシュの女王」ハイライト(メラニー・ホリデイ)
 
<借用品返却&再出品>
○ルーセル/Sym第3番、第4番、「バッカスとアリアーヌ」第2番(ミュンシュ指揮フランス国立管)
 
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<収穫>
○イッツ・オール・ワン(フリードリヒ・グルダ)
○ハイドン&ボッケリーニ/チェロ協奏曲集(ジャクリーヌ・デュ・プレ)
○ショスタコ/Sym7「レニングラード」(バルシャイ指揮ユンゲ・ドイチェ・フィル&モスクワ・フィル)
○ロイヤル・アルバート・ホール・ガラ・コンサート(ルチアーノ・パヴァロッティ)
■コレッリ、サンマルティーニほか/リコーダー・ソナタ集(ドロテー・オーバーリンガー)
■ヴィヴァルディ/稀少作品集(ファブリツィオ・アンメット指揮スポレート・オルフェオ・アンサンブル)
■バッハ/Violin&Voice(ヒラリー・ハーン&クリスティーネ・シェーファー)
■バッハ/音楽のささげもの、フレスコバルディ/3つのトッカータほか(コンスタンチン・リフシッツ)
■バッハ/Pf協奏曲第1番、ブゾーニ編曲シャコンヌ、平均律抜粋ほか(エレーヌ・グリモー)
■ベートーヴェン/Pf協第1番、ソナタ第22番&第23番(リヒテル、ミュンシュ指揮ボストン響)
■モーツァルト/Sym38、Vn協第3番(ロレール指揮Le Choeur Aedes et Le Cercle de l'Harmonie)
■ガーシュウィン/セカンド・ラプソディほか(ウェイン・マーシャル指揮&Pf、WDRケルン放送響)
■ソヴィエト社会主義共和国連邦国歌(詳細解読不能)
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中世・ルネサンスの楽器

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<アルバムタイトル>
中世・ルネサンスの楽器【1973~74年録音(著書は1976年出版)、EMI】
http://artist.cdjournal.com/d/-/1196060735
私は仕事の関係で、現代の交響楽団の楽器にばかりかかずらわっている。自分の無知故に、私は常にこの分野を全く周辺的なものと思いこんでいた。だからこの本を通じて、これら総ての現代の楽器の祖先が、生涯をかけての研究に値することが分かってとても興味深い。(アンドレ・プレヴィン)
オーケストラには、ショームのように音の甲高いものはないし、ゲムスホルンのように甘美な音や、よく響くパンパイプもなく、またレベックの鼻にかかった鋭さやトロンバ・マリーナの激しく振動する響き、声と融け合うコルネットの音色もなく、クルムホルンやレガールのリーディな音もない。(デイヴィッド・マンロウ)
デイヴィッド・マンロウ(1942~1976)の名著にして名盤。彼は、世の中の大多数の人々が見たこともなく名前も知らないような60種類以上の古楽器を1冊の著書と2枚組のレコード(CD)で一つ一つ丁寧に解説しています。でも、映像ほど彼のコンセプトに適したツールはありません、間違いない。
 
<演奏>
デイヴィッド・マンロウ&ロンドン古楽コンソート
http://www.youtube.com/watch?v=DKxdCSbAtOE (9分39秒)
(1)0分11秒~ 作曲者不詳(14世紀、イタリア):サルタレッロ
(2)3分22秒~ 作曲者不詳:「ブクスハイム・オルガン曲集」(15世紀、ドイツ)~私の心は高鳴る
(3)4分41秒~ マイスター・アレクサンダー(13世紀、ドイツ):ミンネジンガーの旋律「愛する人へ」
(4)6分38秒~ ヨハン・シャイン(1586~1630):「音楽の饗宴」~パドゥアナ
(5)8分47秒~ ザルツブルクの修道士ヘルマン(1365~96):トランペット
 
<使用楽器>(CD解説書による)
(1)ショーム、中世のトランペット、ネイカーズ、テイバー、タンブリン
(2)レガール(1684年、ドイツ製)
(3)フルート
(4)クルムホルン四重奏(アルト2、テナー、バス)
(5)中世のコルネット、スライド・トランペット、アルト・ショーム、テイバー
 
というわけで、≪中世・ルネサンスの楽器≫の著書と録音に連動した映像。(1)(2)(4)が特に興味深い。中世の木管楽器は「静かな音楽」と「やかましい音楽」のどちらかに属しているそうですが、のちにオーボエにつながる(1)の「ショーム」という楽器がどちらに属するかはお聴きの通りです。なんと粗野で強大な音!
 
現代のオーボエがオーケストラで与えられる繊細絶美のソロは、他の楽器が抑えてくれるから成り立つのです。他方、金管&打楽器が大音響で轟く中ではほとんど掻き消され、「この場面でオーボエは必要だろうか」と存在意義を自問しつつ、たまに吹いているフリしてちょっと休んでみたりして、「大勢に影響なし」と自嘲する。この映像を見て、たまにはショームに持ち替えてトゥッティを制圧したいと夢想するオーボエ奏者がいたとしても、ぼくは驚かない。ちなみにショームは現在(1970年代)でも民俗楽器として使われているそうです。
今日でもトルコのような国々では、未だに旅のショーム奏者の生計が成り立っている。イスタンブールでは、街路でショームとドラムの演奏を聞くのは日常の出来事である。(デイヴィッド・マンロウ)
(2)の「レガール」という楽器はルネサンスのテーブル・オルガン。目隠しして聴いたらまるで「クルムホルン」(後述)のような、ダブルリードの木管楽器のアンサンブルです。この映像では鍵盤奏者の顔がハッキリ映りませんが、レコード(CD)ではクリストファー・ホグウッドが弾いています。演奏前、マンロウがヒモを引いて楽器に空気を送っている様子が映り、そして演奏終了とともに空気が底をつく
 
(4)の「クルムホルン」はルネサンスの木管楽器。これもダブルリードを有しますが、楽器の上部にキャップを被せて吹くので、リードが口に触れることはなく、外からも見えません。ちなみに楽器本体のユニークなJ字のカーブは音には何ら関係なく、純粋に装飾上のものだそうです。この楽器は個人的になじみ深く、学生時代にオケと掛け持ちしていた古楽サークルの備品に4本セットのクルムホルンがあって、ぼくもたまに吹いていました。あの独特の吹奏感は今も唇が覚えています。
 
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こうした中世・ルネサンスの音楽や楽器の紹介に尽力したマンロウの活動は“啓蒙的”とも言えますが、彼自身、好きでたまらないという感じが溢れているのがいい。しかし、≪中世・ルネサンスの楽器≫の著書の出版とほとんど同時に彼は謎の死を遂げ、これは遺作となったのでした。享年33歳。
 
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violin20090809

Author:violin20090809
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