2015/05/30
ジュニアオケ退団
ゆうちゃんは15歳、中学3年生です。ゴールデンウィークにおこなわれた演奏旅行をもってジュニアオケを退団しました。受験生ということを一応自覚しているようで、塾に行きたいと言い出し、3月から週4日も通っています。今日(土曜)も塾でした。
オケの練習は土曜か日曜のどちらかなので、土曜は塾と重なるけど、オケも参加できる日だけでも弾かせてもらったらいいんじゃないかと言ったのですが、すべては本人の決断です。演奏旅行のような、めったに経験できないイベントを最後に退団するのは本人にとっては最高のタイミングだったと思います。
ゆうちゃんがこのオケに入ったのは小学6年の夏でした。それ以前にも広島のジュニアオケで弾いていましたが、どちらのオケも実質的には弦楽合奏団で、毎週の練習に参加するのは20名程度。しかもほとんどヴァイオリンです。足りないパートは本番(それと直前の練習)だけエキストラを呼びます。
ピアノ協奏曲第1番ハ長調~第1楽章(ベートーヴェン)
交響曲第7番イ長調(ベートーヴェン)
演奏旅行のプログラムは3月におこなわれた定期演奏会とほぼ同じ。動画は3月の定演です。ゆうちゃんはベートーヴェンのピアノ協奏曲でコンミス席に座らせてもらいました!実は、このオケでは子どもたちが真の意味でコンマスやコンミスを務めることはなく、単にそこに座っているだけの「コンミス席」なのですが、子どもたちは一つのステイタスだと思っていて、ゆうちゃんは誇らしげです

なお、メインのベト7のコンミスを務めたエキストラの(プロの)素敵なお姉さんは本物のコンミスです。ピアノ協奏曲ではゆうちゃんの隣の席ですが、実質的なコンミスがこのお姉さんであることは言うまでもありません



ピアノのソリストはゆうちゃんと同学年の男子。某有名国際コンクールのアジア部門のジュニア部門で入賞した実力者ですが、ふだんはこのオケでヴァイオリンを弾いている団員です。当初、アンコールはベートーヴェンの「悲愴ソナタ」の第2楽章の予定で、ゆうちゃんは大好きな曲なので超楽しみにしていたのですが、直前にショパンの「革命」に変更になって、「なんで~!」と憤慨していたわりに特等席(コンミス席)でガン見して聴き入るゆうちゃん。
それにしても、毎回思うのは「アマチュアオケの演奏は管楽器で決まる」ということ。先生のツテで集めた音大生たちの実力が弦楽器の子どもたちと別次元であることはベト7の冒頭だけで明らかです。でも、趣味で気楽に弾いているだけの子どもたちが、年1回であっても上のレベルの演奏を経験させてもらえることに、ぼくは指導者の先生方に心底感謝しています。
ゴールデンウィークの演奏旅行は、ぼくは船の予約が取れず、聴きに行けませんでした。しかし3月の定演で十分満足です。高校生になったら、またオケに入ってくれたらうれしいな。