2015/12/30
交響曲第9番(ベートーヴェン)
母校のオケは年2回の定期演奏会が活動のメインで、ぼくが最後に乗ったのは第63回(1996年12月)でした。卒業後は地方勤務が長かったせいもあってすっかり疎遠になり、演奏会の案内が届くわけでもないのでふだんは存在も忘れていて、それでもこの19年間に2回くらい聴きましたが、またしばらくすると忘れます

そしたら12月の定演はちょうど我らがマエストロの就任50周年記念ということで、俄然テンション高まり、スケジュール表にもちゃんと書いて、チケットも発売当日に買って、準備万端と思っていたらどうしても外せない用事(飲み会ともいう)が入ってしまい、やむなく断念

せめてチケットを無駄にしないように、オケ側で有効活用してもらおうと思って連絡したら、完売で必要範囲にも行き渡らずに困っていたとのことで、とても喜んでくれました
(「第九」は合唱団が入るので、そのぶん出演者が多く、チケットが不足することは想像に難くない)

(「第九」は合唱団が入るので、そのぶん出演者が多く、チケットが不足することは想像に難くない)
それでマネージャーが気を利かせてくれて、本番が迫ったある練習日にチケットを持参するついでにリハーサルを見学させてもらうことに
練習室はそんなに広くないので、オケ全員入ると空きスペースはほとんどなく、ぼくは入口付近(指揮台から見ると左奥)、ちょうどティンパニの背後で、ティンパニが炸裂する「第九」の第2楽章を聴く

練習室はそんなに広くないので、オケ全員入ると空きスペースはほとんどなく、ぼくは入口付近(指揮台から見ると左奥)、ちょうどティンパニの背後で、ティンパニが炸裂する「第九」の第2楽章を聴く

こんな体験は二度とない。それに、練習室に足を踏み入れる機会も二度とないと思っていました。当時と同じ練習室で、同じマエストロの下で演奏する学生たち。学生オケの宿命でメンバーはもう何度も入れ替わり、数年ごとに完全に別団体になると言っても過言ではないのですが、何かを継承していると信じるに十分な光景でした。
今年最高の「第九」。(←実は今年1回しか聴いてない人)