「こうもり」序曲(ヨハン・シュトラウス2世)

ゆうちゃんは16歳。高校生になりました。今年に入ってから受験、合格発表、卒業、引っ越し、入学といった本人にとっては人生の節目のイベントが相次ぎ、親としてもたった3~4ヶ月前のことが遠い過去のように感じられます。
 
中学では運動音痴なのにテニス部に入って、つらいこともあっただろうけど、あえて苦手な世界に飛び込んだ娘をぼくは誇りに思います。高校では得意分野で活躍したいということで、念願のオーケストラ部(とは名ばかりで、実態はチェンバー・オーケストラ)に入部し、さらに地域のジュニアオケにも復帰して、今は2つのオケをかけもちしています。音楽専門生ではなく、単なる趣味だけど、青春だな~。これでちゃんと練習すれば文句ない。
 
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<曲名>
喜歌劇「こうもり」(ヨハン・シュトラウス2世)
 
<あらすじ>
遊び人の男が友人に誘われ、妻にナイショでオトナのヒミツのパーティーに参加するが、そこで出会った仮面の美女を口説いたら、なんと自分の妻だった。実は、くだんの友人が仕掛け人だったのである。この友人は、かつてあるパーティーの帰り道、こうもりの仮装のまま路上に放置されたことを根にもっていたが、今回の件でリベンジを果たす。最後は「すべてはシャンパンのせい」ということで、丸く収まる。
これこそ≪酒・女・歌≫の世界。ストーリーは詰めが甘く、いくら仮面を付けているからって自分の妻と気づかず口説くなんて不自然すぎる。演出を現代化するなら、出会い系サイトで口説いた女性が妻だったという感じか。
 
そんなわけで(?)、「こうもり」序曲は高校オケ界では人気曲です(本当)。ゆうちゃんも受験前からやりたがっていたので、めでたく今年度の選曲会議で採用されて大喜びです。昨日初めて合奏したそうですが、たぶんまだこのオペレッタのストーリーも知らない子が多く、曲想が把握できていない模様。みんなでクライバーのリハーサルを聴いてくださいな。(国内盤DVDは日本語字幕付き)
 
<演奏>
カルロス・クライバー指揮南ドイツ放送交響楽団(現・シュトゥットガルト放送交響楽団)
リハーサル(約34分)&本番(約8分)
【1969年12月&1970年1月収録】
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コメント

No title

お嬢さんは花の女子高生になられたんですね。
そんな大事なお嬢さんが「こうもり」序曲とは、ちょっと心配になります。
仮面舞踏会とは、まさに乱交パーティと同義であることを知っていて選曲されているとしたら一大事です。

No title

Loreeさん!これはきっと遺伝子のなせる業(笑)間違いなく親子の絆があるのではないでしょうか 「こうもり」序曲を聴いてワクワクしない人がいるなんているのでしょうか そんな人とは口もききたくありません 絶交デス(-_-メ) お嬢さんもLoreeさん同様 素敵な人生を歩まれるでしょう 間違いなし

No title

聴くのは楽しいが、演奏は難しいです。何回か演奏して、ヴァイオリン・セクションの人たちが嫌がってました。拍子が絶えず変化して顎を出していました。クライバーの映像ですが、この映像はリハの後、本番の映像もあるんですね。

No title

gustavさん)
仮面舞踏会、そこは「オトナのヒミツのパーティー」と言ってください
ストーリーはゆうちゃんからみんなに説明してもらいましょう(笑)
それにしてもなんでこんな難しい曲が高校オケで人気なのか、ぼくは来年度は「天国と地獄」序曲を密かに推しているのですが、あれもストーリーは微妙~

No title

torikeraさん)
「こうもり」序曲はストーリーを知らない(と思われる)多くの高校生を惹きつける何かがあって、きっと、人生観・世界観が音楽に滲み出ていて、好奇心をくすぐるのでしょう。純情純真なぼくにはよく分からない世界です
なんか楽しそうに過ごしているので、とりあえずよかったと思っている今日この頃です

No title

SL-Maniaさん)
高校オケは楽器初心者もいるので、あえてこんな難しい曲を選ばなくても、と思うのですが、選曲会議でそういう視点で候補を挙げる人はいないみたいです
クライバーの映像、当盤には「放送:1971年5月30日」と記載されていまして、リハーサルと本番を合わせて一つのTV番組として制作されたのではないかと思います。どちらも客席が数列しかないスタジオのような場所で演奏されています。ここに居合わせた人は超ラッキーです
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